カメラ初心者講座

フルサイズ・APS-C・フォーサーズ・1インチ、いったいどれだけ写りが違うの?

カメラスペックや仕様書でよく見かける『イメージセンサー』という言葉

フルサイズAPS-Cサイズなどなど一度は目にしたと思います。これはいったい何かというと。昔のフィルムカメラいうところのフィルムの部分大きさの事です。

レンズから取り込んだ光を受け止める大切な部分。カメラの中で一番大切な心臓部です。

このイメージセンサーには様々なサイズ(大きさ)があり

  • フルサイズ・FXフォーマット
  • APS-Cサイズ・DXフォーマット
  • フォーサーズ
  • 1インチサイズ

こんな感じで大きさの違うイメージセンサーがあります。

ちなみにニコンではフルサイズをFXフォーマットAPS-CサイズをDXフォーマットと読んでおり、他社とはイメージセンサーサイズの呼び名が異なります。

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気になるところのイメージセンサーサイズで何が変わってくるのかというと『写りが良くなる』ことは確かなのですが、写りの違いって意外とわからないんですよね。

僕が思うには光量が十分にある晴天の屋外では、フルサイズと1インチセンサーの写りはそこまで変わりません。それぞれの写真を横に並べて見比べても違いを見つける自信はありません。

1インチセンサーでも十分な描写を得ることができます。

じゃあなんでみんなフルサイズを必要とするのか?

フルサイズの大きな利点は圧倒的な高感度耐性です。

センサーの大きさで光を取り込む量が決まる

イメージセンサーが大きいとその分、光を多く取り込むことができます。これによって有利になるのが、暗い場所での高感度耐性が良くなることです。

フルサイズは高感度耐性が強い

デジタルカメラは高いISO感度で撮影をすると写真を明るくするために電気的に出力をあげるので写真にノイズが乗ってしまいます。これはISO感度に比例するので、ISO感度を上げれば上げるほどノイズが出てしまいます。

このノイズの乗りやすさはイメージセンサーが小さければ小さいほど目立ってしまうので、サイズが小さいものは不利になってしまいます。

高感度が強いと速いシャッタースピードが切れる

どうしても速いシャッタースピードが必要な時、例えば大きな動きを止めたいスポーツ撮影とか。こういう時は被写体の動きを止めるために速いシャッタスピードを切らなくてななりません。

写真の適正露出を得るには『絞り値・シャッタースピード・ISO感度』の3つで決まります。

速いシャッタースピードを切るとイメージセンサーの露光時間が短くなるので、多くの光を得ることができません。代わりに絞り値とISO感度ので露出を稼ぐ必要があるので必然的にISO感度を高く設定する必要があります。

この時に高感度に強い大きなイメージセンサーは躊躇することなく高いISO感度で撮影することが可能になります。

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画素数もチェックしよう

一昔前のデジカメマーケティングは画素数主義がはびこっていましたが

「高画素数=高画質」は決して成り立ちません。

イメージセンサーが大きければ大きいほど光の情報量が多くなるといいましたが、高画素になってくると目が細くなり画素一つ一つが受ける光の量が少なくなってしまいます。

2,400万画素のフルサイズセンサー960万画素のAPS-Cセンサーは同じ光の情報量を得ることができます。いうならば画質は同じ。

キヤノンとニコンの最上位機種のフルサイズセンサーが2,000万画素に抑えているのを見ると、決して「高画素=高画質」ではありません。

センサーサイズによって画角が変わってくる

イメージセンサーで違いが出てくるとう点では写真の描写以外に、焦点距離と画角の変化が出てきます。

よく聞くフルサイズ換算ってやつです。

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この写真はフルサイズセンサーのカメラで焦点距離28mmのレンズを使用して撮影したものですが、イメージセンサーが小さくなるにつれて写る範囲が狭くなるのをわかりやすく図解にしてみました。

“写る範囲が狭くなる”というのを言い換えると“望遠側にシフト”しているということになります。

同じ28mmレンズで撮影してもイメージセンサーサイズが小さくなると画角が狭くなります。

この狭くなる画角を算出したのが「フルサイズ換算」と呼ばれるものです。

キヤノンやニコンの一眼レフでは、フルサイズ用のレンズをAPS-Cサイズのカメラでも使えることができ、このフルサイズ換算をすることで画角を導き出すことができます。

たとえば焦点距離28mmをフルサイズで撮影すると28mmの画角になるのはもちろん。

APS-Cサイズのカメラで撮影すると1.5倍した42mm相当の画角になります。 

42mm相当というのがフルサイズ換算で、フルサイズのカメラで焦点距離42mmで撮影した画角と同じ画角になるということです。

  • ニコンDXフォーマットは1.5倍
  • キヤノンAPS-Cは1.6倍

※キヤノンのAPS-CはニコンDXフォーマットよりイメージセンサーがやや小さいので換算倍率が少し大きくなります。

気をつける点は、焦点距離28mmのレンズをAPS-Cで使うとフルサイズ換算42mmになりますが、レンズの焦点距離は28mmのままです。

焦点距離というのはレンズ固有なので決して動くことがないこと。

レンズ自体の焦点距離は変わりません。

変化するのは写る範囲であり画角です。

ボケの量の違い

フルサイズはよくボケるというのは、センサーサイズが違うカメラで同じ画角を撮ったとしてもフルサイズは映る範囲が広いので望遠側で撮ることになるからです。

フルサイズで焦点距離50mmの画角はAPS-Cサイズで約33mmの画角に相当します。

同じ画角 フルサイズ50mmAPS-C約33mm

焦点距離の数字を見るとフルサイズの方が焦点距離が長いので被写界深度が浅くなり『フルサイズの方がよくボケる』ということになります。

いったいどんなイメージセンサーのサイズがあるの?

ということで、いっぱいあるイメージセンサーの大きさを知っている限り紹介していきます。

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中判サイズ

おそらくアマチュアユーザーのほとんどは方は手にしたことが無いだろうと思われる中判デジタルカメラのイメージセンサーです。

実際に僕も中判カメラを手にしたことがないので詳しいことは語れませんがフルサイズをも凌ぐ解像度の破壊力は一度味わってしまうとヤバイらしいです。スミマセン表現が曖昧で・・・。

イメージセンサーも馬鹿デカイので、カメラもレンズもかなり大掛かりになり機材の価格も目が飛び出すレベル。

とにかく中判カメラが必要なプロが使うカメラです。趣味のレベルを超越してます。

フルサイズ(ニコンFXフォーマット)

デジタルカメラユーザーの誰もが憧れるフルサイズ。

ニコンではFXフォーマットと呼ばれ、35mmフィルムと同等の大きさのイメージセンサーです。

フルサイズは各メーカー上級モデルのカメラに搭載されており、毎度オリンピックで活躍するキヤノンやニコンの一眼レフフラッグシップ機にもフルサイズセンサーが使われています。

僕が使っているニコンD750もフルサイズ(FXフォーマット)です!

フルサイズのメリットは、35mmフィルムと同じ大きさなので、フィルム時代からの写真愛好家かたちが慣れ親しんだ焦点距離(画角やボケ具合など)の感覚が、違和感なくそのまま引き継げるという点。

「焦点距離50mm、標準的な画角だな」というような感じです。

後で書きますが、イメージセンサーの大きさが違うとレンズの焦点距離が同じでも写すことができる範囲が異なってきます。

フィルムで慣れ親しんだ画角の感覚がフルサイズでも活かせるというのがメリットです。

APS-Cサイズ(ニコンDXフォーマット)

フルサイズ比40%ほどの大きさのイメージセンサー。ニコンではDXフォーマット。

エントリーユーザー向けから中級者まで幅広くデジタル一眼レフやミラーレス一眼に採用されている。

アドバンスドフォトシステム(APS)規格の基準となるAPS-Hサイズ の左右をトリミングしたものがAPS-Cサイズになります。APS-Hサイズは一昔前のキヤノンフラッグシップ機に採用さていましたが、今では見かけることがなくなりました。

APS-Cサイズのメリット安価に一眼レフカメラが楽しめることです。

フルサイズより一回りセンサーサイズが小さいので一眼レフ内部のミラーやプリズムが小型化でき、APS-C専用のレンズを使うことで機材全体がコンパクトにできる点。

4/3サイズ(フォーサーズシステム)

オリンパスとパナソニックの主力となるカメラに採用されているイメージセンサーサイズです。ミラーレス一眼に最適化されたのがマイクロフォーサーズシステム。

以前はオリンパスからフォーサーズの一眼レフも販売されておりましたが、現在におけるフォーサーズはミラーレスがほとんど。

イメージセンサーのサイズからAPS-Cサイズよりもカメラとレンズ共に小型で軽量化できるのがメリット。

YouTuber御用達のパナソニックGHシリーズもこのフォーサーズです。フルサイズやAPS-Cよりも小さなイメージセンサーなので、被写界深度が深くピントあわせが容易になり、写真だけではなく高品質な動画を撮影がしやすいのも利点。

イメージセンサーの小ささで露呈してくるのが暗所での高感度撮影の弱さです。

イメージセンサーが小さくなってくると光を受け止める面積が小さくなってくるので、比例して高感度撮影でのノイズが多くなってきます。

1インチサイズ(ニコンCXフォーマット)

イメージセンサーの対角線の長さが1インチ(25.4mm)なのでこの名前。

レンズ交換ができるミラーレスでは唯一ニコン1が1インチセンサーを使っています。

それ以外はコンパクトデジカメで使われており、いわゆる高級コンデジと呼ばれる部類がこの1インチセンサーを搭載。

今はスマホでも綺麗な写真が撮れるようになってきているのでコンデジの存在って結構微妙な立ち位置。これぐらい大きなセンサーを積んでいるコンデジじゃないとスマホで撮った写真と差が感じられません。

ソニーのRX100シリーズが1インチセンサーコンデジの草分け的存在でシリーズもRX100M5まででていますが、未だに初代のRX100が販売されています。とてもお買い得。

ちなみに僕はRX100M2を使用中です。ちっさいんで常にカバンに忍ばせいつでもシャッターチャンスが狙えます。

1インチ未満のイメージセンサー

これより小さなイメージセンサーは小型軽量を目的としたコンデジが主になってきます。

iphoneは1/3インチのイメージセンサーを使っているようです。このサイズは写真撮影では少し非力なサイズですが動画撮影では全然サイズが大きいくらいなんですね。

一般的なハンディカムは1/5.8インチのものが多く採用されているのを見るとiphoneのセンサーが大きいのがわかります。4Kが撮れるハンディカムでも1/2.3インチほど。

僕が思うに、ハンディカムなんか買ってもiphone(スマホ)で十分綺麗な動画撮れるってことをみんなに知ってもらいたいんです。

iphoneでサクっと撮影してそのままSNSにもアップロードできますからね。

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まとめ

  • イメージセンサーが大きい方が暗所での高感度が強くなる
  • 大きくなる分カメラもレンズも大がかりになる
  • 一眼レフを気軽に楽しみたいならAPS-Cサイズがオススメ
  • オリンパスとパナソニックのミラーレスはAPS-Cより小さなイメージセンサーを使っている
  • コンデジは1インチセンサーのものがオススメ
  • センサーサイズによって画角が変わる
  • 高画素=高画質ではない
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