どうも、へちま(@hechima_papa)です。
ミラーレス一眼カメラは一眼レフカメラと違い、液晶画面を使ったライブビュー撮影なので電池の消耗が激しいカメラといえます。
以前までメインで使っていたデジタル一眼レフカメラ ニコンD750の電池寿命は約1230コマ、対してミラーレス一眼カメラのニコンZ6は約380コマにとどまります。
その差はなんと3倍!
イメージセンサーに取り込んだ映像を常に液晶画面に映すからどうしても電池消耗が激しいだ…。
そこで満を持して登場したのがバッテリー2つ装填が可能なバッテリーパックMB-N10です。
「シャッターボタンがない」「縦グリップとて使えない」など MB-N10は登場前から あまり期待はされておりませんでした。
最初は僕もMB-N10の「ただの電池箱」のルックスにダサさを覚えてしまい、軽快なZ6の魅力を損なうものだと思っていました。
だけどニコンZ6(Z7)の弱点である電池寿命を補える唯一のアイテムとして、ここは人柱になってということで購入。
まぁただの物欲だったりしますが…
ということで、ニコンZ6(Z7)の電池寿命を約1.8倍に伸ばしてくれるバッテリーパックMB-N10について書いていきます。
バッテリーバックMB-N10の外観
MB-N10はニコンZ6およびZ7専用の撮影可能枚数を約1.8倍に拡張するバッテリーパックです。
Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL15bを2個MB-N10装填して使用します。
形状はL型のバッテリーパックでカメラ本体のバッテリーカバー(電池蓋)を取り外して使用するタイプ。
これまでと異なる「カメラに電池1個・バッテリーパックに電池1個」ではなく「カメラ電池無し・バッテリーパックに電池2個」という構成になっております。
バッテリーそれぞれ横から装填します。
バッテリー室へのフタはスライド式。
ふた中央のボタンを押しながらスライドさせて開くので、ふとした拍子に開いてしまうといったことはありません。
左右のバッテリー挿入口を見てみると上下反転しているのが分かります。
裏側、背面液晶画面側ですが左右にいれたバッテリー(A・B)の残量が確認できるLEDがあります。
「CHECK」ボタンを押すとLEDが点灯しバッテリーの残量が視覚的に確認できる。
USB-C端子の接続口があるのでここから充電が可能。ちなみにここからは画像転送はできません。
バッテリーが入っていない状態でのMB-N10単体の重量は約286g。
マグネシウム合金ボディで防塵防滴仕様。質感は思ったほど良い!
ひんやりとした重厚な金属ボディなのでMB-N10の第一印象は悪くありません。互換品であるような安物のプラスチッキーなチープさは皆無です。
バッテリーパックMB-N10とニコンZ6の組み合わせ
それは実際にニコンZ6本体にバッテリーパックMB-N10をセットしてみます。
まずはニコンZ6のバッテリーカバー(電池蓋)を外します。
写真のようにフタを少し開いてひねるように外します。カメラの個体差があるかもですが僕はこれで簡単に外れました。
フタはプラスチック製で割れやすいので気を付けて外しましょう!
もしバッテリーカバーを破損してしまった場合、カバー単体でもニコンサービスセンターやニコン製品を取り扱う販売店でも注文が可能のようです。
>>一眼レフカメラや Z 7/Z 6 のバッテリーカバー・電池蓋は単体購入できますか|ニコン公式サイト
バッテリーカバーは紛失しないためにバッテリーパックに収納できる場所があります。
こういうちょっとした気遣いはありがたい!
ニコンZ6との接続外観
ということで、ニコンZ6とMB-N10を合体。
やはりバッテリーパックのとってつけた感は否めません。
ニコンZ6とMB-N10の重量
それではニコンZ6にバッテリーパックMB-N10をセットしキットレンズであるNIKKOR Z 24-70mm f/4 Sの総重量を計ってみました。
総重量は約1574g(EN-EL15b 2個含む)
ちなみにバッテリーパックMB-N10無しでは約1215g
MB-N10を装備して約350g重量アップですが、重量以上に重みとカメラのゴツさが増します。
電池寿命と軽快さがトレードオフというかたち
撮影可能枚数 | 総重量 | |
カメラ+レンズ | 約380コマ (動画約85分) | 約1215g |
カメラ+レンズ+MB-N10 | 約700コマ (動画約155分) | 約1574g |
※撮影可能枚数と動画撮影時間はニコンZ6での値です。
バッテリーパックMB-N10の使用感
バッテリーパックMB-N10によって約1.8倍のスタミナを手に入れた代わりに、重量を増してしまったニコンZ6。
それでは実際の使用感について書いていきます。
ざっとまとめて以下の4点が気づいたポイントだよ!
- 重心がカメラ側になり安定感がアップ
- 電源ONのままバッテリー交換が可能(ホットスワップ)
- バッテリー2個同時に充電が可能
- カメラ側でのバッテリー状態確認は片方のみ
重心がカメラ側になり安定感がアップ
カメラにバッテリーパックを装備することにより重量がアップしレンズ寄りだった重心がカメラ側に移動するので安定感がアップします。
巨大な望遠レンズに限らず標準ズームレンズでも重心が補正されるので効果アリ!
ニコンZ6はミラーレス一眼カメラなので一眼レフカメラのようなずっしり重い感じではなく、コンパクトでスリムに作られたカメラ。
フルサイズ対応レンズはどれも重量級なのでフロントヘビーになりがちな重心がバッテリーパックをニコンZ6に装備することで重心を正しい位置に直してくれます。
ホットスワップ対応
ホットスワップというのはカメラの電源が入ったままでもバッテリー交換ができる機能。
ホットスワップの恩恵を受けるのは動画撮影の時!
動画撮影中に片方のバッテリーが切れたとしても撮影を止めることなくバッテリー交換をすることができます。
※ニコンZ6の1回の最長動画撮影時間は最長29分59秒です。
両側からバッテリー交換ができる点からすると、バッテリーパックMB-N10はどちらかというと静止画撮影よりも動画撮影向けにつくられたアイテムだと考えられますね。
バッテリー2個同時に充電が可能
ありがたいのが「2個同時充電が可能」ってことろです。
ミラーレスは電源消費が激しいカメラなので1日中の撮影となると2個以上バッテリーを使うこともあります。
ニコンZ6に標準付属されているバッテリーチャージャーMH-25aでは1個ずつしか充電ができませんが、バッテリーパックMB-N10は2個同時に充電することができます。
僕的に2個同時充電できるのが1番大きなメリット!
USB-C経由からバッテリーパックMB-N10への充電が可能。
ニコンから専用のUSB-C充電器EH-7Pが準備されていますが、僕はANKER製の充電器Anker PowerPort Atom III で代用しています。
>>ニコンZ6をUSB-Cで充電!Anker PowerPort Atom III レビュー
ニコン製品以外で充電するのは正直推奨しませんが出力ワット数(15W以上)さえ満たしておけば問題なく充電することができちゃいます。
あと写真を見て分かるようにカメラに接続しなくてもバッテリーパックMB-N10単体でもバッテリー充電ができます。
MB-N10がデュアルバッテリーチャージ的な使い方ができる!
なおバッテリーの充電はB(右側)から行われる模様。
残量が少ない方から充電されるのかと思いきやバッテリーを入れ替えてもB(右側)から充電されました。
カメラ側でのバッテリー状態確認は片方のみ
本体からの電池テェックは片方のバッテリーしかできません。
残量が異なるバッテリーを2個装填した状態で電池チェックしてみると、確認ができたのはA(左側)のみでした。
LEDではAが3つ点灯、Bが2つ点灯なので液晶画面の残容量97%の表示から残量が多いA(左側)の状態を表しているのがわかります。
試しにA(左側)のバッテリーを抜いて電池チェックしてみると残容量の少ないB(右側)を表示しました。
バッテリーパックMB-N10レビューまとめ
今回はニコンZ6(Z7)専用バッテリーパックMB-N10について書きました。
MB-N10はニコンZ6の撮影枚数を約1.8倍に拡張し弱点だった電池消耗を補ってくれますが、その分カメラのコンパクトさを損なってしまうトレードオフとなってしまうアイテム。
ですが2個同時にバッテリー充電ができる「デュアルバッテリーチャージャー」でもあるMB-N10は欠点以上に利点が上回るアイテムでもあります。
1日中撮影するときや旅先では必ず活躍してくれるアイテムです!