カメラ雑記

4Kと60fpsは扱いに注意が必要!一眼レフ動画に適切な画像サイズとフレームレートとは?

一眼レフの動画設定

動画撮影設定には4Kやらフルハイビジョン、フレームレートなどなど、難しそうな用語がたくさん。

「なんでもいいから綺麗に撮れればいいんだよ」って思いますよね。

4Kって言葉ぐらいはなんとなく聞いたことありますよね? 4K放送やら4Kテレビとか耳にしたことがあります。テレビ放送で観れるハイビジョンより高精細な映像ですね。

カメラの設定画面を覗いてみて4K動画が撮れることを知ると、綺麗に動画を撮りたい一心で4Kを選びがちですが撮った映像を4Kで見れる環境がなければ意味がありません。容量の無駄使いになります。

フレームレートも同じく、フレームレートの数字が大きければ大きいほど滑らかな映像が撮れますが、その動画撮影するためには高スペックなパソコンが必要になります。

何が何でも最高画質設定を選んでしまうと、あとあと失敗することがあるので今回は動画撮影での適切な「画像サイズ」「フレームレート」について書いてみました。

画像サイズはフルハイビジョン1920×1080で必要十分

画像サイズ比較

画像サイズはフルHD(フルハイビジョン)の縦1920ピクセル×横1080ピクセルで十分です。

  • 4K(3840×2160)
  • フルハイビジョン(1920×1080)
  • ハイビジョン(1280×720)

フルハイビジョンよりも4倍ものピクセルを持つ4Kの方が綺麗な動画が撮れますが、個人的には4K動画撮影はオススメしません。

4Kは容量が大きく扱いづらいのでオススメしない

最近では4Kサイズ(フルハイビジョンの4倍の解像度)が撮影できるカメラも登場しておりますが、4Kはいかんせん容量が重すぎるし、後々動画編集をするつもりならパソコンスペックもそれなりのものが必要になります。

最終的にどのような媒体で動画を鑑賞するかによって撮影する画像サイズを決めましょう。

パソコン画面で見ますか? テレビで見ますか? スマホで見ますか?

フルハイビジョン(1920×1080)の4倍の解像度を誇る4K動画を見るためには、そもそも4Kが出力できるディスプレイが必要なんです。

4K動画をフルハイビジョン用のディスプレイで見ても、見れる映像は1920×1080の解像度なので4K動画ではありません。

動画を撮影して最終的にSNSでシェアするぐらいなら、画像サイズはフルハイビジョン(1920×1080)で十分なんです。

今はまだ4Kを出力できるディスプレイがないけど、今後のために素材は4Kで収録しておいて編集でフルハイビジョンにダウンコンバートするといったのもアリです。

ですが、いちいち4K→フルハイビジョンの変換も手間ですし、変換するのにも先ほども言いましたがパソコンも高性能のものでないとめちゃくちゃ時間がかかります。

  • 4Kを出力できる環境である
  • 今後のために4Kで撮っておきたい
  • PCが高スペック、編集が苦じゃない

上記に当てはまるなら4K収録ですが、それ以外ならお手軽なフルハイビジョンをチョイスしましょう。

フレームレートは30fpsが基本

フレームレート設定ニコンD5600の動画設定画面

フレームレート(fps)というのは1秒間に何枚の画を使って動画を撮影するか? というものです。単位のfpsはFrame Per Second(フレーム/秒)の略です。

ニコンD5600の動画設定を見てみると30pというように単位に「p」が使われておりますが、これは「プログレッシブ方式」という意味です。

ここでプログレッシブ方式の解説を始めると長くなるので割愛しますが、単純に30pとは1秒間に30枚の画を表示すると考えておいてください。

とりあえず今回はfpsやpや混在するとややこしいので「fps」に統一して話を進めます。

フレームレートに30fpsをオススメする理由

フレームレートに30fpsを勧める理由は「人が1番見慣れたフレームレート」だからです。

テレビは1秒間に30枚の画を連続に見せて動きがあるように見せております。

1秒間に30枚というのが動画ではちょうど良い枚数で、これより少なくなると動画がなめらかではなくカクカクしたようになります。逆に30枚より多くなってしまうと必要以上に動画データの容量が大きくなり過ぎてしまいます。

ではなぜ30fps以外のフレームレート設定があるの?

ニコンD5600の動画設定画面には30fps以外にも様々なフレームレートがあるので、それぞれの用途を見てみましょう。

  • 60fps…動きがあるスポーツに適したより滑らかなフレームレート
  • 50fps…主に欧州(PAL圏内)で適した25fpsより滑らかなフレームレート
  • 30fps…主に日本(NTSC圏内)で適したフレームレート、テレビ放送もこれ
  • 25fps…主に欧州(PAL圏内)で採用されているフレームレート
  • 24fps…映画のフレームレート

ざっくりではありますがそれぞれのフレームレートにはこんな意味があります。

NTSCやらPALやら難しい用語がでてきてしまいましたが、海外のテレビ放送は日本とフレームレートが異なる国もあって、ヨーロッパでは25fpsが主流となっております。

日本の放送方式(NTSC)では1秒間に30枚ですが、ヨーロッパの放送方式(PAL)は1秒間に25枚なので、収録時に25fpsまたはその2倍の50fpsで設定しておけば、変換する手間が省けるということなんですね。

ニコンのカメラは日本だけでの販売に限らず、日本の放送規格と異なる国でも販売されているので、50fpsや25fpsといったフレームレート設定ができるようになっているんです。

60fpsはよりリアルで滑らかな映像が撮れるが扱いが困難

60fpsはディスプレイ越しとは思えないリアルで滑らかな映像が撮れるフレームレートですが、単純に30fpsの倍あるので1秒間に60枚の画を処理できるパソコンスペックが必要があり扱いが難しいです。

スペックの低いパソコンでは60fpsの動画をまともに再生できないこともあります。

せっかく撮ってきた動画もフレームレートをよく知らないまま「綺麗に撮れるなら60fpsだろ」と安直に撮影をすると、いざパソコンに取り込んで「カクカクして再生できない!」なんてこともありえます。

よほど映像にこだわりがない限り気軽に60fpsの設定で撮影するのはやめておいたほうが無難です。30fpsでも動画として十分滑らかなフレームレートです。

ご参考までに30fpsと60fpsの比較動画を作ってみました。

絞り・シャッタースピード・ISO感度の設定

次は撮影時の「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」の3つの項目を設定します。

この3つの項目で動画の明るさが決まるのですが、それぞれ3つの特徴をざっくり説明すると・・・

絞り

レンズから入り込む光の通り道の広さで、絞りの大きさによって背景のボケ具合が変わってきます。

シャッタースピード

イメージセンサーの露光時間のことで、基本はシャッタースピードを1/30に設定して動画を滑らかにします。

ISO感度

受光の感度。感度が高いほど暗い場面でも撮影できる。絞りとシャッタースピードを設定したのち、動画の明るさ具合をISO感度で調整する。

ざっくりではありますが「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」はこのような感じです。

この3つの設定の詳細はピントが難しい一眼レフ動画は“あるコツ”で格段に簡単になるを読んでいただければ理解できます。

絞りは極力絞ってシャッタースピードは遅め

この辺は、一眼レフカメラでの動画撮影に限るお話です。

一眼レフカメラを使った動画撮影では「絞りは極力絞る」「シャッタースピードは遅め」この2点を守ってください

静止画撮影の感覚で動画撮影すると必ずぶち当たる問題は「ピント合わせの難しさ」です。

一眼レフカメラでの動画撮影はピント合わせはハンディカムのように簡単にはいきません。

背景をぼかした映画のような動画を撮りたくて絞りを開けたい気持ちはわかりますが、背景がボケるということはその分ピントが合う面が非常に薄いので、ピント合わせが非常に難しくなります。

三脚を立ててばっちし構図を決めて被写体が動かないのであれば、絞りを開けて動画撮影もできなくはないですが、ハンディカム感覚で一眼動画を撮りたいないら極力ピントが合う範囲が広くなるように絞りを極力絞って(できればF11以上)撮影しましょう。

絞ることで被写界深度の関係でピントが合う前後の範囲が広くなりピント合わせが難度が低くなります。

もう一つはシャッタースピードは遅めにすること。

静止画撮影では動きをブレないようにシャッタースピードを速くして被写体をピタッと止める必要がありますが、動画は残像のつながりで動きを滑らかに見せる必要があるのでシャッタースピードを遅めに設定します。

シャッタースピードが速すぎる動画はどこかパカパカちらついた動画に見えてしまうので、動画撮影でのシャッタースピード設定は1/30秒から速くても1/60にしましょう。

動画撮影の絞りとシャッタースピード
  • 絞りは極力絞る、できればF11以上
  • シャッタースピードは1/30秒〜1/60秒

動画撮影の設定まとめ

ということで今回は一眼レフカメラで撮る動画の設定についてのお話でした。

  • 画像サイズはフルハイビジョンで十分
  • フレームレートは30fpsが扱いやすい
  • パソコンスペックが許すなら4K&60fps
  • 絞りは極力絞る
  • シャッタースピードは遅め

要点をまとめるとこんな感じです。

動画撮影おすすめアイテム

ワンランク上の音を求めるなら外部マイクは必須です。

遅めのシャッタースピードにはわざと光量落とすNDフィルターの出番です。

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