どうも、デジタルカメラ大好きな、へちま(@hechima_papa)です。
いざカメラを買うとき、一眼レフカメラかミラーレス一眼カメラとどちらにしようか迷いますよね?
本格的に撮影したいなら一眼レフカメラでしょ!
ミラーレス一眼カメラは機能的に物足りなくなる!
というような感じで、意外と間違った知識をお持ちの人がたくさんおられます。
実際のところ一眼レフカメラとミラーレス一眼カメラとでは、写真の出来上がりのクオリティーはまったく差異はありません。
「ミラーレス一眼カメラはオシャレなだけで一眼レフカメラにはスペックで負けている?」
決してそんなことありません。
一眼レフカメラとミラーレス一眼カメラの違いは「カメラ内にあるミラーの有無」たったこれだけなんです。
ということで、本記事では一眼レフカメラとミラーレス一眼カメラの特徴を詳しく解説していきます。
カメラには大きく3つの種類に分けられる
ところで、デジタルカメラというものは3種類のカメラに分けられるはご存知ですか?
- 一眼レフカメラ
- ミラーレス一眼カメラ
- コンパクトデジタルカメラ
世に出ているデジタルカメラはだいたい上記の3種類にあてはまります。
カメラ内のミラーの有無で一眼レフカメラかミラーレス一眼カメラに選別されるのですが、ではコンパクトデジタルカメラとの線引きは何でしょうか?
それは「レンズが交換できるかできないか」です。
レンズ交換ができるのは一眼レフとミラーレス
ミラーレス一眼カメラとコンパクトデジタルカメラは一見、そっくりに思えますがレンズが交換できるのが「ミラーレス一眼カメラ」で、交換できないものを「コンパクトデジタルカメラ」に分類されます。
一眼レフカメラ | レンズ交換できる |
ミラーレス一眼カメラ | レンズ交換できる |
コンパクトデジタルカメラ | レンズ交換できない |
ニコンにCOOLPIX P1000というカメラがあります。
見た目からして一眼レフカメラのような風貌ですがニコンP1000はレンズがカメラに完全に固定されているのでレンズ交換ができません。
ニコンP1000はデカいカメラにも関わらず「コンパクトデジタルカメラ」のカテゴリーに分類されるということです。
一眼レフカメラとミラーレス一眼カメラはレンズ交換ができるが、レンズがカメラに固定されているカメラはすべて「コンパクトデジタルカメラ」に分類される。
一眼レフとミラーレスの違いはミラーの有無だけ
一眼レフカメラとミラーレス一眼レフカメラの違いはカメラ内にある「ミラーの有無」
たったこれだけです。
一眼レフカメラの「レフ」とはカメラ内部にあるミラー(レフレックス)の意味であり、そのミラーが無いのでミラー“レス”一眼カメラということです。
たまにネットで「ミラーレス一眼レフカメラ」という言葉を見かけますが、ミラーがレスなのにレフ付いているという何ともメチャクチャな言葉なので「ミラーレス一眼レフカメラ」というものは存在しません。
一眼レフカメラとミラーレス一眼カメラは「ミラーの有無」だけの違いではありますが、ミラーが有るか無いかだけでとても大きな特徴があります。
それは、ファインダーの方式にあります。
一眼レフカメラはレンズから入ってきた光をカメラ内のミラーで反射させ、プリズムを通ってファインダーに結像します。
ミラーレス一眼カメラはレンズから入った光を直接イメージセンサーで読み取り、画像処理を施したのち液晶画面に表示します。
一眼レフカメラの光学ファインダー(OVF)に対し、ミラーレス一眼カメラはライブビュー撮影となります。
- 一眼レフカメラ…光学ファインダー
- ミラーレス一眼カメラ…ライブビュー撮影
ミラーレス一眼カメラにも機種によってはファインダーを搭載しているものもありますが、中身は液晶画面と同じなのでライブビュー撮影には変わりありません。
ミラーレス一眼カメラに搭載されるファインダーのことを「電子ビューファインダー(EVF)」と呼びます。
一眼レフカメラとミラーレス一眼カメラの特徴
それでは、一眼レフカメラとミラーレス一眼カメラの大きな違いはミラーの有無による「ファインダーの違い」
この「光学ファインダー」と「電子ビューファインダー(ライブビュー)」の違いがどういったシチュエーションで出てくるのか解説していきます。
タイムラグが無い光学ファインダー
一眼レフカメラの光学ファインダーは鏡で反射させた光なので、もちろん実際とファインダー像にはタイムラグは存在しません。
いっぽう、ミラーレス一眼カメラはレンズから入った光をイメージセンサーが読み込み、画像処理をしてから液晶画面に表示するのでどうしてもタイムラグが発生してしまいます。
パソコンディスプレイに表示されたストップウォッチとそれを撮影したミラーレス一眼カメラの液晶画面を見てみると、わずかではありますがタイムラグが発生していることがわかります。
普段使いではこの液晶画面のタイムラグは致命的な問題になることはありません。
ただ、一眼レフカメラの光学ファインダーに慣れてしまってからミラーレス一眼カメラの電子ビューファインダーを覗いてみると少なからず違和感を感じてしまうことがあります。
僕も実際、一眼レフカメラを使用していてミラーレス一眼カメラのファインダーを覗いた時はどうしても慣れずにいました。
カメラのファインダーはとても重要なパートなので、実際にご自身の目でファインダーを覗いてみて電子ビューファインダーの癖を確かめた方が良いでしょう。
撮影結果を確認しながら撮影できるミラーレス
いったん画像処理エンジンを通った絵が表示されるので撮影結果を確認しながら撮影できるのが、ミラーレス一眼カメラの良いところです。
ミラーレス一眼カメラはいったん処理された絵が液晶画面(電子ビューファインダー)に表示されるので、「露出補正 +1」と設定するとファインダー内の絵が補正された量だけ明るくなり、どのぐらい写真が明るくなるのかが非常にわかりやすいカメラです。
これが一眼レフカメラの光学ファインダーとなると、レンズに入った絵をそのまま見ているので「露出補正」「ホワイトバランス」はファインダーには反映されません。
「露出補正 +1」と明るめに設定しても「どれぐらい明るくなったか」は目視では確認できず、ファインダー隅の目盛りで表示されるぐらいです。
一眼レフカメラって撮影してみないと成功したのか失敗したのかわかりづらいんです。
一眼レフカメラでは露出補正を感覚的にやっていたのがミラーレス一眼カメラでは目視できるので、初心者には写真の明るさをコントロールしやすいミラーレス一眼カメラが使いやすいと思います。
一眼レフカメラで撮影結果が反映されるライビュー撮影ができるが、ファインダーでは使用できません。
メーカーによってはライビュー撮影時はAFの制限があり動体撮影には向かない一眼レフカメラもあります。
電池持ちは圧倒的に一眼レフカメラが有利
電池持ちは圧倒的に一眼レフカメラの方が良いです。
これは電力を消費しにくい光学ファインダーの特性が有利に働いているからです。
光学ファインダーは鏡を合わせているだけなのでほとんど電力を必要としませんが、ミラーレス一眼カメラは常に液晶画面で電力を浪費するのでどうしても電池持ちが悪くなる傾向にあります。
バッテリー1個で撮影可能枚数を比較してみると一眼レフカメラでは1,000枚以上撮影できるカメラがほとんですが、ミラーレス一眼カメラは撮れて300枚ほど。(撮り方を工夫すればもう少し頑張れますが…)
この差は歴然です。
ミラーレス一眼カメラには予備バッテリーが必需品となってきます。
大きくなりがちな一眼レフとコンパクトなミラーレス
物理的な問題でカメラ内のミラーと光学ファインダーのプリズムが要因で一眼レフカメラはどうしても大きく重くなってしまいます。
この影響はレンズにもおよび、一眼レフカメラ用のレンズはミラーレス一眼カメラ用のレンズをくらべても大きくなってしまいます。
ミラーレスはレンズの組み合わせが無限大!?
無限大とは言い過ぎでしたが、ミラーレス一眼カメラはマウントアダプターを使えばメーカーの垣根を超えていろんなレンズを取り付けることができます。
そのワケはミラーレス一眼カメラの「フランジバックの短さ」にあります。
フランジバックとはカメラのマウント面からイメージセンサーまでの距離のこと。
ミラーレス一眼カメラのフランジバックは一眼レフカメラと比較しても極端に短い構造になっています。
フランジバックが短いといろんなレンズが使える理由
単純な話ですが、フランジバックの距離は伸ばせても距離を縮めることができないからです。
マウント面からセンサー面までの距離は物理的に短くできませんが、マウントアダプターを接続すればフランジバックの距離を伸ばすことができます。
各メーカーのマウント形状(カメラとレンズの接続部)は様々ですが、フランジバックの距離もメーカーによって異なります。
たとえば、ソニーα7 ミラーレス一眼カメラ(ソニーEマウント)にライカMのレンズを取り付けるとします。
マウント | フランジバックの距離 |
ソニーEマウント | 18mm |
ライカMマウント | 27.8mm |
27.8mm に 18mmを引いた距離「9.8mm」をマウントアダプターで補完してやればソニーα7にライカMマウントレンズが使えることになります。
基本的にはフランジバックの短いミラーレス一眼カメラにマウントアダプターでフランジバックの距離を伸ばしてやり、各種レンズを装着するイメージです。
これはミラーボックスがある分、フランジバックの距離が長い一眼レフカメラにはできないことです。
フランジバックの距離をマウントアダプターで足してやれば、物理的にはどんなレンズでも装着できるのがミラーレス一眼カメラの特権であります。
というわけで、一眼レフカメラとミラーレス一眼カメラの特徴をざっとまとめてみると。
- タイムラグのない光学ファインダー
- 電池持ちが良い
- 大きく重くなりがち
- 結果が見れる電子ビューファインダー
- マウントアダプターで交換レンズ無限大
- 電池持ちが悪い
一眼レフカメラとミラーレスの特徴 まとめ
今回は「一眼レフカメラとミラーレス一眼の違いと特徴」について書きました。
一眼レフカメラとミラーレス一眼カメラの違いは「ミラーの有無」だけなので、決して出来上がる写真のクオリティーの違いが無いということががわかったと思います。
一眼レフカメラは歴史が長いので成熟しており安定感がありますが、後発のミラーレス一眼カメラの可能性は計り知れず、これからのカメラ業界に水をあける存在になると思います。
「安定感の一眼レフカメラ」か「最新技術のミラーレス一眼カメラ」か。
ぜひファインダーを覗いてみて自分に合う1台を探してみてください。