時代はミラーレスですよ。
去年からカメラ業界はソニーに追従するようにニコン・キヤノンよりフルサイズミラーレスカメラが登場しました。
一眼レフカメラに慣れていた僕にとってミラーレスの電子ビューファインダー(EVF)があまり好きじゃなくて、ミラーレスカメラの「家電製品」っぽさがどうしても食指が動かない理由だったんですよね。
ですが、2018年9月に僕が崇拝するニコンから高画素モデルのフルサイズミラーレスZ7が登場し、その後キヤノンからEOS Rが登場。
カメラ業界の2大巨頭がフルサイズミラーレス市場に乗り出したということで、いよいよ時代の流れが「一眼レフ → ミラーレス」と大きく動き始めました。
キヤノン公式のカメラページを見てみると前面にミラーレスを推していていて、「すべてのリソースはミラーレスに注ぐ」と言わんばかりの雰囲気が漂っています。
この流れにニコンも遅れるわけにはいかないでしょう。
そして同年11月には画素数を抑えたオールラウンダー連写もでるニコンZ6が登場し、僕が所有するニコンD750の後継機として今回は購入することに踏み切りました!
ということで、今回は届いたニコンZ6に加えて24-70のレンズとFマウントレンズが使用できるマウントアダプターFTZがセットになっとキットの開封&外観レビューをしてみます。
Z6レビュー 24-70+FTZマウントアダプターキット 概要
Nikon ミラーレス一眼 ニコン Z6 24-70+FTZマウントアダプターキット Z6LK24-70FTZKIT
今回導入したのはニコンZ6と24-70F4レンズ、そしてFTZマウントアダプターがセットになったキットでございます。
箱をパカッと開けると本体・レンズ・マウントアダプターの3つの白箱がみっちりと。
- Z6 本体
- バッテリー(EN-EL15b)
- バッテリーチャージャー
- USBケーブル
- ケーブルクリップ
- ストラップ
- シューカバー
- NIKKOR Z 24-70mm f/4S
- レンズフード
- レンズケース(黒い布)
- マウントアダプター FTZ
初回限定版だそうでもう1本ストラップ(右)がおまけで入っておりました。
Z7には同封されている本体充電ACアダプターEH-7PはZ6には付属されておりません。
加えて必須アイテム「XQDカード64G」と「液晶保護フィルター」も同時購入しました。
SDカードは腐るほど持ってるけどニコンZ6はXQDカードでないとシャッター切れても写真を記録することができません。このXQDカードがまた高いんだな…。
今回はXQDカードをパソコンと接続するカードリーダーは購入しておりません。付属のUSBケーブル経由でもデータを取り込むことができるので、とりあえずはこれでしのぎます。
後日、やっぱりXQDカードリーダーが必要ってことで購入しちゃいました。
ニコンZ6 本体
新マウント「ニコンZマウント」がめちゃデカい
今まで一眼レフカメラを使っていたのでミラーレス特有のイメージセンサーむき出しなルックスには驚きます。
センサーサイズもFXフォーマット(35mm判フルサイズ)なのでものすごいインパクトがあります。
今回は新たに「Zマウント」が採用されマウント径が55mmとなり、以前のFマウントの44mmとくらべて大きくなりました。
Fマウント 44mm → Zマウント 55mm
FマウントであるニコンD750と比較してもZ6のマウント径が大きいことがわかりますね。ボディからはみ出さんばかりにデカデカとしたマウントです。
右手だけで操作が完結するボタン配置
ボタン類は画像再生ボタンとゴミ箱を残してすべて液晶画面の右側に配置されています。このおかげてボタン操作が右手だけで完結できるので操作性がグッド。
軽いレンズならまだいいですが、望遠レンズなどの重たいレンズを装着しているときに左手でレンズを支えていた手を頻繁に持ち替えるのって結構だるいんですよね。
左側に取り残されてしまった画像再生ボタンをレンズマウント付近にあるファンクションボタンに仕込んでしまえば、本当の意味ですべての操作が左手で行えてしまいます。
モードセレクトダイヤル
モードセレクトダイヤルは簡素化され非常にすっきりした見た目。ダイヤル中心部を押しながら回すので触れただけでダイヤルが回ってしまうことがありません。
個人のカスタム設定が3つ保存できます。
シャッターボタン周りの操作性
シャッターボタンの周りには「動画録画ボタン」「ISO感度設定ボタン」「露出補正ボタン」の3つが配置されているのですがこのボタンなかなか押しにくいんです。
グリップを握りながら操作することを考慮されているはずなのですが、ストラップをくくりつける三角輪がジャマして人差し指でボタンが押しづらい!
ということで、僕は以前からISO感度設定を「簡易設定」にすることでISO感度ボタンを押すことがなく親指のコマンドダイヤルのみで設定していたので、今回のZ6でも「ISO感度簡易設定」をすることに…。
あれ? 「ISO感度簡易設定」が無くない!?
そうなんです。今回ニコンZ6は「ISO感度簡易設定」が無くなってしまったんです。
非常に残念ではありますが代わりにコマンドダイヤルオンリーでできる「露出補正簡易設定」を仕込んでおきました。
絞り優先オートでシャッタースピードをISO感度でコントロールしていた僕にとって「ISO感度簡易設定」は必要項目だったのでこのZ6の仕様には残念。
てかみんな「ISO感度簡易設定」を使わないのかな?
アクセサリーシューカバーが付属
アクセサリーシューカバーが付属されていました。最近のニコン機にはこのケチっていたのかシューカバーが付属されていたんですよね…。地味にありがたいポイントです。
ですが僕はオプションでニコン純正金属製シューカバーASC01を使っているのでこいつをZ6につけてやります。
ん? なんか違和感。
よく見るとZ6のシューの色が黒っぽいシルバーになっているんですよね。僕が持っているASC01はシルバーなので色が合いません。
というわけでZ6に合わせるならメタルブラックのASC01BKの方を購入しましょう。
ニコンZ6に24-70f4Sの組み合わせはコンパクト
ニコンZ6に付属のレンズ「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」をセット。
NIKKOR Z 24-70mm f/4 Sはキットレンズでありながら単体価格10万円超えのナノクリ仕様のS-Lineレンズなんですよね。キットレンズだからといって侮ってはいけません。
>>> ニコンZマウントの「S-Line」とは|ニコン公式サイト
ニコン一眼レフD750にAF-S24-70f2.8VRを組み合わせたものと比較すると、ミラーレスであるZ6のシステムが小ぶりだということがわかります。
開放絞り値は違いますが両カメラとレンズは同じ24-70mmが撮影できる組み合わせです。
重さの比較は700グラム以上。その上、レンズの全長がZ6+24-70f4Sの方が短くなり重心がカメラ側にあるので数字以上に軽く感じます。
軽いおかげで片手での撮影がやりやすい!ハンドリングがすこぶる良さげです。
NIKKOR Z 24-70mm f/4 Sは「沈胴式レンズ」なので撮影しないときは短く収納しますが、撮影するときはニョキっとレンズを伸ばして撮影をします。
マウントアダプター FTZ
次にZマウントであるZ6に一眼レフ用レンズFマウントを接続するためのマウントが「FTZ」です。
マウント径がひと回り小さい方がFマウントになります。
もちろんGタイプレンズにも対応するために「絞りレバー」が搭載されています。Eタイプレンズ限定というわけではないのでご安心を。
FTZの重さはキャップ込みで約160グラム。
手持ちのレンズをFTZで試してみた
とりあえず手持ちのレンズをFTZを使ってZ6にくっつけてみました。どんなルックスになるか気になる人に参考になればと思います。
Z6 + AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
Z6 + AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G
Z6 + AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
Z6 + AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR
Z6 + AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR
ニコンZ6 外観レビューのまとめ
Nikon ミラーレス一眼 ニコン Z6 24-70+FTZマウントアダプターキット Z6LK24-70FTZKIT
ということで今回はニコンZ6 24-70+FTZマウントアダプターキットの外観を中心にしたレビューを行いました。
第1印象は「とにかくコンパクト」です。
小さなカメラはいくらでもありますが、フルサイズセンサーを搭載したカメラとそれに対応するレンズがこんなにもコンパクトに収まっているということがスゴイんです。
今まではフルサイズカメラってのは大がかりだったので撮影がメインの時しか出番がありませんでしたが、ミラーレスであるニコンZ6に24-70f4Sの組み合わせはお散歩カメラや荷物を減らしたい旅行でも全然アリだと思います。
パパッと軽く撮影もやってみましたがニコン一眼レフでは苦手としていた「ライブプレビュー時のオートフォーカス」が合焦まで速くなったので、チルト式の背面液晶を使った撮影が実用的になったのが非常に喜ばしい!
動画撮影時のオートフォーカスも快適です。
今回はファーストインプレッションということで簡単なレビューでしたが、近い日に実践レビューを行いたいと思います。