RAWでガッツリ現像を楽しんでいるニコンユーザーみなさん。ハードディスクの容量は大丈夫ですか??
「大容量12TBのRAID組んでるんで大丈夫っす」という方はこの記事はスルーください。
今回はRAW使いたいけどRAWの容量が大きいので扱いきれないという方のための記事です。
RAWのようにレタッチができてJPEGみたいにファイルが軽ければいいのになぁ
そんな庶民に手を差し伸べる救世主のようなピクターコントロールがあります。
ピクチャーコントロール「フラット」です!!
僕がRAWを断念している理由
以前、RAWファイルで撮影したいけど一枚あたりの容量がデカすぎる問題で、使うのを断念しているという記事を書きましたが。
僕がRAWファイルを扱いきれない理由としてあげるのが、RAWファイルの容量の大きさです。大きすぎる容量がゆえ、様々の不具合が発生しました。
- 記録媒体の圧迫
- 連写の息切れ
- Ligtroomが重くなる
- ノイズ除去が面倒くさい
あげていけばいくつも出てきてしまいますが、ざっとこんなもんです。
本音はRAWを使いたいんです。RAWファイルのデカさは僕には手に負えず泣く泣くJPEGで撮影をしているんですよね。
でもRAWの懐の広さはバカになりません。逆光のシチュエーションでもしっかりと暗部のデータを残しているし、ホワイトバランスも後から自在に変更できます。
僕がRAWを使う場面は露出の設定に自信がない時。
- 逆光
- 明暗の差が激しい
- ホワイトバランスに不安が場面
JPEGでは補えない白とびや黒潰れする時、ホワイトバランスをカメラ任せにできない時にRAWを一時的に使います。
すぐに「+RAW」にできるようにプレビューボタンにカスタマイズしております。
しかし「+RAW」を仕込んでいてもとっさのシャッターチャンスに対応しきれないんですよね。常にRAW撮影! といきたいんですが・・・。
ピクチャーコントロール「フラット」とは
ニコンユーザーならお馴染みピクチャーコントロールですが、撮影時にあらかじめカメラ側でも自分のイメージに合わせた絵作りができます。ニコンのソフトウェアCapture NX-DならRAW撮影で後からでもピクチャーコントロールを使えるようなのですが、僕はLightroom使いなので詳細は割愛します。
- スタンダード
- フラット
- ニュートラル
- ビビット
- モノクローム
- ポートレート
- 風景
7種のピクチャーコントロールがある中で「フラット」はD810以降の販売されたカメラに新たに加わった項目です。
[フラット]※は演出を最低限に抑えた素材性重視のピクチャーコントロールです。仕上がりは[ニュートラル]よりもさらにコントラストが低く、そのままでは全体にメリハリがない印象。しかし、撮影後に調整・加工を加えても、白とびや黒つぶれ、色飽和が起こりにくく、明暗、色ともに階調性豊かに表現できます。ハイライトからシャドーまで豊富な情報を持っているので、撮影後の画像調整を前提として撮影する方にもおすすめです。
フラットで撮影された写真の第一印象は明暗のメリハリがなく色も地味で、なんとも眠たい写真になります。
ピクチャーコントロール「スタンダード」と比較すると。
こういう空に向けて煽るような写真は空は明るくなりがちで建物の陰になっている部分が黒くつぶれてしまいます。
スタンダードの方はメリハリもあって発色もしっかりしております。ですがよく見ると雲の部分は白トビしており、シンデレラ城の下のあたりは黒くつぶれてしまっています。
対するフラットは白が沈んで黒が浮いているし色褪せて見えるので、地味で眠たい印象。ですが雲の陰影が残っていますし、シンデレラ城の下のあたりの暗部の黒つぶれしておりません。 こっちの方が後でLightroom等で調整する側からすれば好ましい写真ということになります。
フラットはRAWの代わりになる!?
僕がRAWを使いたいシチュエーションというのは先ほども言いましたが。
- 逆光
- 明暗の差が激しい
上記の2つはピクチャーコントロールのフラットで対応できるのではないかということ! RAWファイルの容量デカすぎ問題に悩まされる僕に手を差し伸べる救世主です。
しかも面倒くさい高感度ノイズ除去もJPEGなのでカメラが勝手にやってくれます。
あくまで僕の使用の範囲でRAWの代用になるのではないかという事なのでご了承ください。
ホワイトバランスの調整ができない
とわいえJPEGなので例えると一旦完成した料理みたいなもの。焼き餃子を水餃子に作り変える事なんてできません。RAWファイル(生餃子)は現像される前の生のデータなので焼き餃子や水餃子、揚げたりなどざまざまな料理にする事ができます。
JEPGよりもRAWの方が調整の幅で大きいという事です。フラットを使って撮影したとしてもホワイトバランスの調整は気休め程度しかできません。
まとめ
僕のようなライトなLightroomユーザー(ダジャレではない)ならピクチャーコントロールのフラットでもRAWファイルの代用になるというお話でした。
しかし、完全にRAWの代わりになるのかって問われると少し微妙。
JPEGなので生データのRAWに太刀打ちできません。
基本撮影をJEPGでピクチャーコントロールをフラットにすることにより保険をかけるという意味合いで使わせております。
なので、何が何でもフラットってわけでもないので、確実に失敗したくない撮影はRAWで撮影しております。ディズニーなんかでいうとキャラクターグリーティングとかですね。ミートミッキーで1時間以上待った挙句失敗した写真撮りたくないですから。
前もって余裕があるときはRAWに設定して撮影に挑んでおります。
撮影メインではなくて、記録写真も撮りたいけどLigtroomを使って調整して追い込みたい方には、JPEGの容量の軽さ&RAWのような画像調整のしやすさを兼ね備えたピクチャーコントロールフラットは相性がいいんじゃないでしょうか。