写真の撮り方

ブレた写真はもうおさらば! 子どものスナップ撮影の失敗を確実に減らせるたった2つの方法

我が子の何気ない生活風景を撮影する子どもスナップ。

そもそもスナップ撮影ってなんぞやですが、スナップ撮影とは下準備なしに日常で出会った光景をササっと撮影することを指し、又の名を「スナップショット」と言います。

スタジオアリスとかでちゃんと衣装着てしっかり組まれた照明の当たる場所での撮影とは対照的に、スナップ撮影は日常の生活風景の一部を切り取るという撮影です。

キレイに撮れた! と思っていた子どもの笑顔を家に帰ってパソコンディズプレイでよーく見てみると「うわ、ブレてんじゃん・・・」なんてことも。

動き回る元気な子どもの日常を切り取るには、被写体のブレを抑えることが超重要です。

ブレた写真は失敗以外何者でもありません。

逆の言い方をしますと、写真はブレてなければOKなんです。しっかり子どもの笑顔が撮れていれば成功。

このブレた写真を防ぐ2つの方法は

  1. シャッタースピードを速めに設定
  2. ISO感度を上げる

この2つを守ればブレた失敗写真を劇的に減らすことができるんですよね。

子どもスナップ撮影の失敗しない秘訣はブレないこと

失敗写真の大半はブレによるものなんですよね。もうこれがすべてです。

子どもの写真はブレないことが重要

写真がぶれる原因は大きく二つあります。

  • 手ブレ:カメラが動くことで起きる
  • 被写体ブレ:撮影対象が動くことで起きる

1つ目の“手ブレ”カメラ自体が揺れたり動いたりすることで起きるブレ

2つ目の“被写体ブレ”撮影対象が大きく動くことで起きるブレです。

この2つブレはシャッタースピードを速めに設定しておくことで防ぐことができます。

逆光とか暗い写真は後で補正できるのでなんとでもなりますが、ブレた写真は後でどうにもこうにもできません。

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  1. シャッタースピードを速くする
  2. ISO感度を高めに設定する

この2点だだけ注意していればブレてしまった失敗写真を格段に減らすことができるはずです。

順番に解説していきます。

1.シャッタースピードの設定を速めにする

一眼レフカメラでは自由自在に露出(出来上がる写真の明るさ)の設定をすることができます。

  • 絞り値:光を取り込む量
  • シャッターズピード:光を取り込む時間
  • ISO感度:光を取り込む感度

この3つの要素を設定することで写真の明るさ「露出」を決めます。

写真の明るさを決める3つの要素。絞り値・シャッタースピード・ISO感度を理解しよう。今回は写真の明るさを露出を決める3つの要素 絞り値 シャタースピード ISO感度 この3つについて解...

中でも写真のブレに大きく関係するのがシャッタースピードです。

シャッタースピードというのは“イメージセンサーが露光する時間”のことで、露光時間が長ければ長いほどブレが出ます。

予測不能に動き回る子どもをぶれることなく、バシッと動きを止めて写真を撮るためにはシャッタースピードを速めに設定しておくことが一番効果的。

シャッタースピードは最低でも1/400は欲しいところです。

これくらいシャッタースピードが速ければ歩きながら子どもの写真をぶれることなく撮影ることができます。

動き回る子どものブレを抑えるにはシャッタースピードを1/400

2. ISO感度を上げることに躊躇してはいけない

一眼レフカメラは初めた頃はとにかく「ノイズの無い写真がキレイな写真」という変なこだわりがあったので、僕が初心者の頃はできる限り低ISO感度で撮っていました。

低ISO感度 ノイズが少ない キレイ!

確かにノイズの少ない写真は綺麗ですが、子どもスナップ撮影の重要なのはブレない写真を撮ること。

ノイズが出ることを嫌ってしまった挙句、ISO感度を低くしてしまうことでシャッタースピードが遅くなる。

よってブレた写真を量産することになります。

ISO感度が低いと「光を取り込む感度が低い」ということになってしまうので露出を決める3要素のうち、絞り値シャッタースピードで露出(明るさ)を稼がないといけなくなってしまいます。

なので必然的に遅いシャッタースピードになってしまいます。

シャッタースピードを稼ぐためにISO感度は高めに設定しましょう。

ここでの綺麗な写真というのは「子どもの笑顔がしっかり写っている写真」です。

目安のISO感度

  • 晴天屋外:ISO200
  • 曇天屋外:ISO400
  • 室内:ISO1600 – 3200

ポイントは雲ひとつない晴天でもISO100は使わないこと。ISO100とISO200のノイズの乗り具合なんて絶対見分けはつかないと思います。

だったら、2倍シャッタースピードが稼げるISO200を使ったほうがいいってことです。

実際に子どもスナップ撮影の設定をしてみよう

それでは実際にニコンD5600で子どもスナップ撮影の設定をしてみましょう。

オートフォーカスはAF-C

動き回る子どもを撮影するときはオートフォーカスモードをAF-C(コンティニュアンスAFサーボ)に設定します。

AF-Cは常に被写体を追いかけるオートフォーカスのモードなので主にスポーツ撮影などで有効なモードです。

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露出モードは絞り優先モード

子どもスナップ撮影では絞り優先モード「A」を使います。

これまでシャッタースピードを速くすることが重要と散々書いているからシャッタースピード優先にすると思いがちですが、僕はシャッタースピード優先はオススメしません。

シャッタースピードを固定してしまうとカメラが自動で決めるのは絞り値です。

絞り値はレンズの焦点距離によって範囲が限られてしまいます。

例えばニコンD5600キットレンズのAF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRの望遠側は開放絞り値F5.6なので露出の範囲が狭くなってしまい、露出アンダー(暗すぎる)になってしうことがあります。

焦点距離が変わっても開放の絞り値が一切変わることがないF値通しレンズと呼ばれる高級レンズ ならまだしも、安価なキットレンズや高倍率ズームレンズなどは望遠側に行くにつれて開放絞り値が暗くなってしまいます。

開放絞り値が変わってしまうレンズでシャッタースピード優先を使うと露出をコントロールするのが大変難しいと僕は思います。

今回の場合は遅いシャッタースピードを避けたいだけなので、シャッタースピードが速い分は特に問題ではありません。というか速いに越したことがないんです。

なのでシャッタースピードを固定する必要がないんですよね。

なので僕はジャンルを問わず絶対にオススメするのが絞り優先モード「A」です。

使用するレンズをAF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRを想定しているので絞り値をF5.6に固定しておき、18mmの広角端から55mmの望遠端までF5.6通しで撮影をします。

露出モードについてはこちらの記事をお読みください。

絞り優先やシャッター優先。4種類ある露出モードの使い方をおぼえよう一眼レフは露出設定を自分自身で自由に決めて撮影できるのが良いところ。フルオートで撮影するのは非常にもったいないです! フルオートは...

露出モードを絞り優先オートにしたのでシャッタースピードはカメラが自動で決めることになります。

ファンクションボタンにISO感度設定を仕込む

カメラが自動的に決めるシャッタースピードが遅くならないように現場の明るさを見ながらISO感度を設定してあげる必要があります。

スムーズにISO感度設定にアクセスできるようにD5600ではカメラ左側面にあるFnボタンにISO感度設定を仕込んでおきます。

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ファインダーに表示されるシャッタースピードが遅くならないように確認しながらISO感度を設定します。

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シャッタースピードが遅くならないように気をつけてシャッターを切りましょう。

先ほども書きましたが歩きながらな撮影は1/400は欲しいところです。

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