今回は写真の明るさを露出を決める3つの要素
- 絞り値
- シャタースピード
- ISO感度
この3つについて解説していきます。
コンパクトデジカメやiphoneなどは、カメラが適切な明るさを判断してフルオートで撮影してくれるますが、本格的な一眼レフになると露出の設定は撮影者自身で決めることができます。
「背景をボカして印象的な写真を撮りたい」
「公園で走り回る子どもを撮影したい」
一眼レフでもカメラ任せのフルオートでもキレイな写真を撮影することができますが、せっかくなの一眼レフカメラ。露出について勉強しておいた方が写真上達になります!
写真の明るさを決める露出とは
絞り値、シャッタースピード、ISO感度の3つで写真の明るさが決まります。
光の量が多くなり適正露出を超えると露出オーバーとなり写真が明るくなりすぎてしまい、逆に適正露出を下回ると露出アンダーで写真が暗くなります。
例えば写真の適切な明るさ「適正露出」を100%とします。
ISO感度を低く「20%」絞り値を大きく絞る「20%」に設定。このままでは写真が暗くなるので適正露出を得るために残りの「60%」の明るさをシャッタースピードを遅くして稼ぎます。
図にしてみると絞り値、シャッタースピード、ISO感度の3要素と適正露出の関係はこのようなイメージです。
この適正露出100%を下回ると写真は暗くなり、逆に100%を上回ると写真が明るくなり過ぎてしまいます。
絞り値
絞り値とは光が通るレンズの道の広さです。
「F5.6」のような表記をし、F値が小さければ小さいほど絞りが開くので光の通る道が広くなり明るくなります。
逆にF値が大きければ大きいほど絞られているので、光の量が少なくなり暗くなります。
また、絞りは被写界深度に関係しているので背景をぼかした写真を撮る時は絞りを開けて撮影します。
ピントが合っている部分以外をフワッとボカしたかったので絞りを開放にしました。
絞りが開放ということなのでレンズから入る光の量が多くなります。適正露出にするにはシャッターズピードを速くしISO感度を低く設定します。
次は手前の街灯と背景のシンデレラ城の両方をピントを合わせるために絞りを絞った状態にしました。
絞りを絞ることでレンズから取り込む光の通り道が狭くなるので量が減ります。減った分はシャッタースピードを遅くするかISO感度を上げて適正露出にします。
この日は晴天でフレームの大半が青空なのでシャタースピードを速くしても十分な露出を得ることができました。
- 絞りとはレンズを通る光の通り道の広さ
- F値が小さいほど、ボケた写真が撮れ写真が明るくなる
- F値が大きいほど、くっきりはっきり撮れ写真が暗くなる
シャッタースピード
シャッタースピードはイメージセンサーが露光する時間のことです。
わかりやすく言うと光を取り込む時間です。
例えばスポートなど動きがある被写体はピタッと動きを止めたいのでシャッタースピードを速くします。
「1/1000」のような表示になります。これは1000分の1秒だけシャッターを開いてイメージセンサーを露光するという意味です。
歩きながらでローアングル。歩きながらなのでカメラも動いているし被写体も止まっていないので、写真にブレが出ないように速いシャッタースピードが必要とします。
わざと残像を出すためにシャッタスピード1秒以上のスローシャッターで撮影してみました。
シャッタースピードが遅いのでたくさん光を取り込んでいるので、絞ってISO感度を低くし写真が明るくありすぎ露出オーバーにならないようにします。
このようなスローシャッターで撮影するためには、カメラを完全に固定するために三脚を用いて撮影を行います。
- イメージセンサーが光が当たる時間
- シャッタースピードを遅くすると残像が出る、写真が明るくなる
- シャッタースピードが速いと動きをピタッと止める、写真は暗くなる
ISO感度
ISO感度はイメージセンサーの光を取り込む感度のことです。感度が高ければ高いほど光に敏感になり明るい写真を撮ることができます。
ISO感度には副作用があり、感度を上げすぎると写真にノイズが乗ってしまい画質の低下を招いてしまいます。
特に暗いシーンではある程度のシャッタースピードを確保するためにISO感度を高くすることで適正露出を確保しますが、高感度になればなるほど写真にノイズが乗りやすくなってしまします。
- イメージセンサーの光を取り込む感度
- ISO感度が高いと暗い場面も写真を明るくできるがノイズが出てしまう
- ISO感度が低いとノイズが少ないキレイな写真が撮れるが、シャッタースピードを遅くして光量を確保する必要がある
まとめ
- 絞り値:光の通り道の広さ
- シャッタースピード:光を取り込む時間
- ISO感度:光を受け止める感度
上記の3要素の合計で写真の明るさ「適正露出」が決まります。