よく見かける質問でニコンの一眼レフカメラD5600とD5500の違いってなんですか? と言う質問。
確かにこのふたつのカメラは見た目上ほとんど同じ。
違いといえば機種型番のエンブレムが「D5600」か「D5500」ぐらいで、その他は外見はまったく同じです。
では、中身の機能面での違いはあるのかと言われると、これまた同じイメージセンサーと画像処理エンジンを使っているので、まったく同じ条件がそろった状態で撮影をしたとしても同じ結果となります。
連写速度も高感度耐性もD5600とD5500を比べても同じです。
違うのは一つだけ。Bluetoothでスマホと連動が可能になる『SnapBridge』(スナップブリッジ)が対応しているか否かだけです。
スナップブリッジが対応しているかどうかだけ!
D5600とD5500はたったこれだけの違いだけしかないので、型落ちのD5500を買ったほうがお得ではないのか? と言う考えが生まれるわけで「D5600とD5500の違いは?」と言う質問が多いというわけなんですよね。
スナップブリッジが対応しているか対応していないかの違いだけの両カメラですが、実はセット販売されているキットレンズに大きな違いなあります。
ちなみに、このふたつのカメラのどっちを購入すればいいのかと助言をするならば、僕がオススメしたいのは新しい方である『D5600』の方です。
D5600よりD5500の方がおトクなのか?
2015年にニコンD5500が販売されて、その約1年半後2016年11月ごろに後継機であるニコンD5600が販売されました。
もちろんですが、後から販売されたD5600の方が値段が高くなっております。
アマゾンで値段を調べてみるとD5500とD5600の販売価格の差は約1万円ほど。冒頭でも書きましたが、両者の違いはD5500はスナップブリッジが非対応でD5600はスナップブリッチ対応になります。
- D5500はスナップブリッジ非対応
- D5600はスナップブリッジ対応
両者の違いはたったこれだけ。
新製品であるD5600は割高なので、たったこれだけの違いで値段が高い方のD5600を買うぐらいなら、その差額で単焦点レンズの資金に当てた方が幸せになのではないかという考えが生まれるわけなんですよね。
その考えは決して間違いではないです。むしろ正しいんです。
スナップブリッジで何ができるのか
D5600に搭載されているBluetoothを使ってスマホと連動するスナップブリッジが使えるのですが、すでにWiFiを使ったスマホとの連動するカメラは登場しておりました。
ではスナップブリッジは何ができるのか簡単に説明しますと
- 画像転送
- リモートレリーズ
- 時刻同期
- 位置情報記録
①と②はすでにWiFi連動でできますが、③時刻修正と④位置情報記録はスナップブリッジでできようになった項目です。
BluetoothはWiFiよりも消費電力が少ないので常時スマホと連動が可能。スマホの時刻データと位置情報を常にカメラに送ることでできるようになったんですよね。
この便利機能のスナップブリッジのためにD5600を買う差額が払えるかがポイントと考える方がいると思いますが、正直なところスナップブリッジは無くても困るようなものではないです。
スナップブリッジ無しで安くなるならD5500の購入をオススメします! と断言したいところなんですが、D5600はD5500には無いある“特権”があるんですよね。
D5600はAF-Pレンズとのセット販売がある
これまではカメラ単体だけでD5600とD5500を比較しまして、結論はスナップブリッジの有無で安くなるならD5500がお買い得と書きましたが、カメラ単体に限らずキットレンズとしてセット販売されているレンズに視線を向けてみるとD5600を買ったほうがいい理由があります。
D5600とセットになっているキットレンズは一新されて、オートフォーカスにステッピングモーターを使ったAF-Pレンズがセットとなっています。
対するD5500にセットされているキットレンズはAF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II でこちらはAF-Sレンズなので従来と同じ小型モーターでフォーカスレンズを動かしているのです。
- D5600 AF-Pレンズがセット
- D5500 AF-Sレンズがセット
D5600とセットになっているAF-Pレンズは言葉だけでは伝えることが難しいですが、オートフォーカスがめちゃんこ爆速なんです。
例えるなら従来のAF-Sレンズが『カメ』だとするとAF-Pレンズは『ウサギ』。いや、もっと速い。
『カメ』と『リニアモーターカー』ぐらい違います。
シャッターボタン半押しと同時にピントが合うスピード。体感的にはプロ御用達の大三元レンズと同等のオートフォーカススピードがあります。
この爆速AFのAF-PレンズがセットになっているD5600を買うほうがオススメというのが一番の理由なんですよね。
実は、D5600から2世代古くはなりますが『D5300』も爆速AFのAF-Pレンズとのセット販売がされているんです。
『おトク』だけを考えればD5300も視野に入る
スナップブリッジの有無で値段の高いD5600を買うぐらいならD5500の方が絶対おトクと出ましたが、『値段の安さ』だけを考えるとD5600から2世代古くなる『ニコンD5300』も候補に入ってきます。
D5300は発売が2013年と古いカメラですが2018年7月現在でも、現行機扱いで家電量販店でも新品で購入することができます。
※D5300ボディ単体の販売は終了しております。
ちなみにそのあとに登場したD5500は旧製品になっているので、新品で購入するならアマゾン等ネットで買うことになります。
このもっとも古いD5300が、なぜお買い得候補に上がるのかというとD5600とD5500、D5300の3機種は同じ2,400万画素イメージセンサーと同じエクスピード4 画素エンジンを使っているので、撮れる写真は同じということです。
- D5600
- D5500
- D5300
上記の3機種は撮れる写真はほぼ同じ!
最新のD5600ボディ単体とD5300ダブルズームキットの価格はほぼ同じぐらいです。差額で標準レンズと望遠レンズがついてくるお得さ。
D5600カメラ単体とD5300と標準レンズ&望遠レンズのセットはほぼ同じ価格
D5600とD5300との違いは?
D5600とD5300は販売が開始されたタイミングが3年も違うのでD5300の古さは正直否めません。でも、両者撮れる写真はほぼ同じなので、その他の違いを見てみましょう。
このD5600とD5300との違いが許せるなら古い方のD5300も全然有りだと思います。
1.D5300ボディーデザインが古い
D5300のボディーデザインは古くカメラ本体に厚みがあるので、D5600やD5500のようなグリップが深くて握りやすい形状ではありません。
D5300のグリップを握ると中指と薬指がボディーに当たってしまうのがどうしても気持ち悪い。
スリムなボディーのD5600やD5500の深いグリップの良さをしってしまうと、どうしてもD5300のグリップの握った感覚が不快に感じてしまいます。
2.スナップブリッジ非対応、タッチパネル無し
D5300はスナップブリッジ非対応で液晶画面のタッチパネルもありません。
スナップブリッジでできることは、スマホへの写真転送と位置情報の記録。D5300は代わりにGPSが本体内蔵になっているので位置情報を画像データに記録することができます。
WiFiもついているので画像転送、スマホからの操作でシャッターを切ることもできます。
タッチパネルに関しては僕はオフにしいます。ライブビューの時に不意に液晶画面に触れると変なところにフォーカスポイントが移動するし、勝手にシャッターを切ってしまうので鬱陶しいのでタッチパネルはそこまで必要なものでは無いです。
ということで以下の2点。
- ボディーデザインが古い
- スナップブリッジ & タッチパネル無し
この2つが許せるのならD5300がもっともお得な選択肢になりますよね!
しかも、D5500はネット販売しかありませんがD5300は今でも新品で店頭で買うこともできますし、何と言っても爆速AF-Pレンズとのセット販売があるのがポイント!
まとめ
D5600とD5500の大きな違いはスナップブリッジの有無。そして爆速AFのAF-Pレンズとのセット販売があるかどうかですね。
- スナップブリッジの有無
- AF-Pレンズのセット販売の有無
もう一つの候補として古くはなるがD5300もありっちゃあり。
- 写りは変わらない
- 価格が安い
- 爆速AF-Pレンズのセット販売がある
- 今でも新品で買うことができる
▼ニコンD5600とAF-P 18-55がセットになったものはこちら
▼こちらが旧製品のD5500のレンズキットです。お間違えの無いように
▼型落ちですが今でも新品で買えるニコンD5300とAF-P 18-55のセット