絶叫がどうしても無理な人向けの記事になります。
友達、彼氏彼女とディズニーで楽しいひと時を過ごしている間はいいですが、乗り物が苦手な人にとって避けて通れないのが『絶叫系アトラクション』
特にディズニーシーはディズニーランドと比べてどちらかというと絶叫寄りなラインナップ
中でも『ディズニー史上最恐』とうたわれる東京ディズニーシーのアトラクション『タワー・オブ・テラー』は苦手な人からすると怖くて絶対乗りたくないはず。
ここで「自分だけ外で待ってるわー」なんて周りの空気を悪くしてしまいそうだし、気を使わせてしまう・・・。
無理して乗ることはないですが本当は一緒に乗ってみんなとワイワイ楽しみたいですよね!
そんな絶叫系が苦手な人でも『タワーオブテラー』を楽しめる方法を紹介してみようと思います。
※こちらの記事は絶叫が怖い人向けの記事なので、体調がすぐれない方の克服法ではありません。
※気分が悪くなってしまう方は決して無理をしないでください。
タワーオブテラーの怖くない方法
早速「怖くない方法の結論」から申し上げますがとにかく乗り物に身をまかせること。この方法しかありません。
もう少し具体的にいうと…
絶叫系のアトラクションすべてに言えることなんですが、フワッとする感覚『浮遊感』に対して絶対に反抗しないこと。そして、力を入れないでリラックス。そして、大きな声で叫ぶこと。目をつむってはダメ。
- 浮遊感に反抗するな
- 力を入れるな
- 目は閉じてはダメ
- とにかく大きな声で叫べ
あとは落ちる時に『上を見る』と怖さを軽減できるという方もいるようです。
タワーオブテラーにも座席の両サイドに手を握ることができるバーがありますが、絶対握ってはいけません。あれって力いっぱい握ってしまうから余計に落ちることに怖く感じてしまうんです。
力いっぱい握るならその分を声に出して発散してみてください。すごい気持ちいいですよ。思いっきり手をあげましょう。ハンズアップです。
これはジェットコースターにも通づる克服法です。
乗り物に身を任せてしまうのが一番怖く無いんですよね。
タワーオブテラーはスペック的には大した乗り物ではない
「乗り物に身をまかせろ」っと言われても怖いものは怖い。タワーオブテラーの実態がわからないままでは不安で乗ることができないかもしれないので次にアトラクションのスペックに関することについてお話しします。
ここで言いたいことはタワーオブテラーはそのほかの遊園地にある絶叫アトラクションとくらべてスペック的にショボいということです。
建物自体はとても大きいのですが乗り物自体の高さはそこまで高くないので感じるG(重力)も弱め、怖さをあおる要素のほとんどは視聴覚的なものだということです。
タワーオブテラーは高さがあまりありません
無理な人からすると「結構高いところから落ちてんなぁ」と思うかもしれませんが、言い切りますけど高さなんて無いです。低いです。
乗り物の中からは高さなんていっさい感じないし、外が見えるのもほんのわずか。
絶叫の聖地、富士急ハイランドのアトラクションのレベルに比べると、タワーオブテラーの絶叫レベルなんて霞むレベルです。
タワーオブテラーレベルの乗り物なんて国内有数のフリーフォールアトラクションの中に入ってしまうと、絶叫ていうほどでもないってことです。
強化遠近法で高さを感じさせる
これはディズニーの得意技です。
ディズニーリゾートの建物はすべて強化遠近法という技法を使って建物を大きく見せる演出を加えています。シンデレラ城もそうですが遠くから見ると大きく見えるお城も近くで守ると案外小さいなと思ったはず。
ググればディズニー関連のページがいっぱい出てきます。
強化遠近法というのは、建物の上部を小さく作ることで高く見せる技法。
タワーオブテラーもそうで、フリーフォールアトラクションのクセして高さがまったく無いんです。
タワーオブテラーの建物の高さは59mです。
実際には乗り物自体ここまで高く登りません。
この窓の部分が乗り物が到達する最高部。
最高到達地点は高さ約38mと言われております。
でも、38mから一気に下までストーーーンて一番下まで落ちないんですよ。
一回フェイントを挟んでストンっと落ちる感じです。
なので、最高部から一気に下まで落ちるのではなくて、一度フェイントがあってから落ちるので、実際には落差がほとんどありません。
感覚ですが、2秒くらい落ちる感覚です。
タワーオブテラーの内容
落下はフェイント含めて4回
毎年1月から3月頃まで期間限定で『LEVEL13』と呼ばれる怖さを倍増させたバージョンもありますが、今回は通常盤のお話ということで。
通常盤のタワーオブテラーは全部で4回落下があります。
TDSタワー・オブ・テラー通常 Ver.&Level13シャドウオブシリキ比較動画
こちらのYouTube動画は10年間で100回近く乗り詰めた僕の想像上で作成したもので事実では無いですが、限りなく本物に近づけた挙動となっています。
エレベーターはまず、ホテルの主『ハイタワー三世の書斎』と『自分に別れを告げる鏡の部屋』の2ヶ所へ向かいます。ここまではエレベーター落ちたりしません。ゆっくり上がっていきます。
『鏡の部屋』を訪れた後は一気に最高部へ上昇します。
- 最高部からのフェイント
- 下まで落下
- 急上昇からの落下
- 最後にゆっくり上がって落下
全部で4回落下です。
1.最高部からのフェイント
1回目の落下は窓2つ分の落下なので落ちるというようりも、ガクッとフェイントをかけたような感じなので、落下というほどでもありません。
本当に一瞬ガクッと落ちるだけ。
2.下まで落下
1回目のフェイントの次に間髪入れずに最下部まで落下があります。
一番落下が実感できるポイントですので浮遊感もそれなりにありますが、時間的に2秒程度です。
3.急上昇からの落下
このパートは暗闇の中で急上昇をして急降下するポイントです。
速いスピードでエレベーターが登ってから強制的に急降下するので、落ちるというよりも、急上昇からの急ブレーキで上へのGがかかるので1番ハードなポイントとなります。
4.最後にゆっくり上がって落下
最後に窓の外が見えるところまでゆっくり登っていき下まで落下します。
2回目の落下とよく似た落下になります。
タワーオブテラーの怖さ根源は視覚効果によるもの
タワーオブテラーを高さや速さの数字だけを並べたスペックを見ると、ただのショボいフリーフォールアトラクションです。
ではなんで、あそこまでタワーオブテラーが恐怖に感じるのか。
それはディズニーの視覚と聴覚を刺激する洗練された演出によるものなんです。
暗闇が恐怖を煽る
一番恐怖を煽るのが『暗闇』です。人って何が起こるのか予想がつかないと異様に恐怖を感じる生き物です。暗闇だといったい自分がどのような状況に置かれているのかわかるなくなってしまうんです。
横断歩道も『青信号で安全を確信』できるから道を渡ることができるけど、車が来ないとわかっていても目隠しだと一歩でも前に進むのって怖くてできません。
この暗闇を作ることで『いつ落下するのかわからない恐怖』を作り出しています。
壁が近いので体感速度が上がる
飛んでいる飛行機が止まって見えるのと同じで、人って遠いものは止まって見え、近いものは速く動くように錯覚して見えます。
タワーオブテラーは密閉された狭いエレベーターシャフトの中で乗り物が上下するので、目の前が壁になっています。
壁が近いので速度以上にエレベーターが急上昇している感覚になるので、ものすごい高いところまで登っていると勘違いします。
勘違いしているだけで実際にはそこまで高いところまで登っていないんですよね。
アトラクションの外で聞こえる悲鳴
タワーオブテラーの外を歩いていると、乗り物に乗っているゲストの悲鳴が「キャーキャー」聞こえてきます。実はあれって『拡声器で悲鳴を大きくしたもの』なんですよね。
実際に乗り物に乗っているゲストの悲鳴をマイクで拾って拡声器でボリュームを大きくして、建物の外に取り付けたスピーカーから悲鳴を流しているんです。
マクドナルドの近くでフライドポテトのいい匂いがするのと同じです。
これも怖さを煽る演出ですね。よく考えられています。
タワーオブテラー克服のまとめ
ということで今回はタワーオブテラーの克服についてお話をしました。
- 浮遊感に反抗するな
- 力を入れるな
- 目は閉じてはダメ
- とにかく大きな声で叫べ
タワーオブテラーに限らずどの絶叫系アトラクションでものこの克服方法は効果的であります。
乗り物に身をまかせてとにかくアトラクションを楽しむこと、これに限ります。
かくいう僕も20代前半までジェットコースターは一切受け付けない人でした。
僕の場合は『乗り物に身をまかせる』ということを知ってから、むしろ絶叫大好き人間になってしまいました。
体に力が入ってしまうのが一番ダメな乗り方なんですよね。
手すりなんか握らず手をあげる! そして叫ぶ!
最高のストレス発散方法です。