どうも、へちま(@hechima_papa)です。
カメラボディー以上に種類が莫大にある交換レンズ。
交換レンズは種類が多すぎてメーカーサイトで仕様表を読んでも、専門用語が多すぎてどっから見ていけば良いのかわかりません。
どこまで望遠できるのか・明るいレンズなのか・それ以前に手持ちのカメラに装着できるのか?
カメラを始めたての人にはレンズ選びは少々難しくもあります。
膨大にある交換レンズの中から「5つポイント」だけを注視しておけば、そのレンズが一体どんなレンズなのかがわかります。
- マウント形状
- 焦点距離
- 開放絞り値
- 最短撮影距離
- アタッチメントサイズ
本記事を読めば数あるレンズの中からあなたの探しているレンズを探すことができます。
チェックポイント① マウント形状
レンズのチェックポイントその①は「マウント形状」です。
マウントとは“カメラボディーとレンズの接合部”のことで、マウントの形状がカメラ・レンズとそれぞれ合っていないと接続することができません。
マウントは各メーカーで形状はさまざま。
同じメーカーのカメラボディーとレンズを使うなら基本的にマウント形状を気にすることはありません。
ただ、レンズ製造を主体としているレンズメーカー(サードパーティ製)のレンズを購入するときはマウント形状をしっかりと確認する必要があります。
サードパーティ製レンズはマウント形状を要チェック!
いわゆる「シグマ」「タムロン」「トキナー」など、レンズ製造を主体とするメーカーからレンズを購入するときは、手持ちのカメラボディーのマウントと合わせる必要があります。
たとえばニコンの一眼レフカメラに対応するレンズを購入するなら「Fマウント」と表記のあるレンズを探しましょう。
- キヤノン(一眼レフ)… EFマウント・EF-Sマウント
- キヤノン(ミラーレス)… RFマウント・EF-Mマウント
- ニコン(一眼レフ) … Fマウント
- ニコン(ミラーレス)… Zマウント
- ソニー(一眼レフ)… Aマウント
- ソニー(ミラーレス)… Eマウント
同じメーカーでも一眼レフカメラとミラーレス用のレンズとではマウント形状が異なるので、マウント形状を変化する「マウントアダプター」を間に挟んで使用します。
ミラーレス一眼カメラにはマウントアダプターを使えば一眼レフカメラ用のレンズは装着できますが、その反対の一眼レフカメラにはミラーレス用のレンズはどうやっても使うことはできないので注意。
チェックポイント② 焦点距離
レンズのチェックポイントその②は「焦点距離」です。
レンズの焦点距離を知ることで、このレンズがどのような画角で撮影できるかがわかります。
EF-S18-55mm F4-5.6 IS STM
下線部の「18-55mm」の数字が焦点距離を表します。
焦点距離18mmで風景を広く撮影できる「広角」
焦点距離35mmでは標準的な画角
一番距離の長い焦点距離55mmでやや「望遠」の画角になります。
このような感じでレンズの型番から撮影できる画角が読み取れます。
画角の種類 | フルサイズ | APS-Cサイズ | フォーサーズ |
広角 | 28mm | 18mm | 14mm |
標準 | 50mm | 35mm | 25mm |
望遠 | 80mm | 55mm | 40mm |
表を見てみると、APS-Cサイズのカメラで標準画角を撮るなら焦点距離35mm前後になりますが、フルサイズでは焦点距離50mmで標準画角になります。
このようにカメラに搭載されているイメージセンサーの大きさによって、同じ焦点距離でも撮影できる画角が変化します。
ここで出てくるのが「フルサイズ換算」というものです。
フルサイズ換算とは、センサーサイズが異なることで同じ焦点距離でも画角が変化するのを、フルサイズセンサーを基準に「この焦点距離とこの画角だ」というのががわかりやすくするための目安となる計算式になります。
- APS-Cサイズは焦点距離に1.5倍でフルサイズと同等画角(キヤノンは1.6倍)
- マイクロフォーサーズは焦点距離に2倍でフルサイズと同等画角
世の中はフルサイズ換算で表記されることが多いので「50mmは標準」というのを覚えておいたほうが便利です。
>>フルサイズとAPS-Cサイズの違いとは? センサーサイズで差が出る5つのポイント
チェックポイント③ 開放絞り値
レンズのチェックポイントその③は「開放絞り値」です。
開放絞り値は「どれだけ絞りを開けられるか」という意味で、絞りが開けられることでより明るく、そして背景をぼかした写真が撮りやすくなります。
- 絞りを開ける(F値が小さい) … 明るい・ボケが多くなる
- 絞りを絞る(F値が大きい) … 暗い・ボケが少なくなる
EF-S18-55mm F4-5.6 IS STM
下線部の「F4-5.6」の数字が開放絞り値。
絞り値がF4からF5.6という意味ではなく「焦点距離18mmで開放F4」「焦点距離55mmで開放F5.6」と、ズームの両端の開放絞り値を表ます。
一般的に標準ズームレンズは広角端F4かF3.5、望遠端でF5.6のものがほとんどです。
単焦点レンズは開放絞り値がもっと小さい!
単焦点レンズはズームできないけど非常に明るいレンズなのが特徴。
開放絞り値はF1.4からF2.8のものが多く、ほとんどがズームレンズよりも絞りを開けられるレンズとなっています。
>>ニコンおすすめ 格安で買えるレンズ7選 コスパの良い単焦点レンズ特集
チェックポイント④ 最短撮影距離
レンズのチェックポイントその④は「最短撮影距離」です。
最短撮影距離とは「ピントが合わせられるもっとも短い距離」のことで、レンズによってその距離は様々。
カメラには画像のようなイメージセンサーを位置を示す印があり、この印を基準に近づける距離を知ることができます。
たとえば最短撮影距離が0.3mならこの印から30cm以降にピントが合わせられるということです。
テーブルフォトなど被写体とカメラの距離をおくことができないシーンでは、最短撮影距離が短いレンズが使いやすくなります。
0.4mを超えるとなるとちょっと被写体に近くのが苦手なレンズとなります。
被写体にガッツリよる接写を得意とする「マクロレンズ」というのがあります。センサー上に等倍の大きさで被写体を撮影できるので、通常のレンズでは味わえないマクロの世界が味わえます。
チェックポイント⑤ アタッチメントサイズ
レンズのチェックポイントその⑤は「アタッチメントサイズ」です。
アタッチメントサイズとはレンズの先端に取り付けるフィルターの直径サイズのこと。
レンズは大小さまざまで、レンズ先端のアタッチメントサイズもピンキリです。
傷や衝撃から守る保護フィルターをはじめ、各種フィルターを購入するときはアタッチメントサイズを確認の上、フィルターの直径サイズを選択しましょう。
レンズの選び方 まとめ
今回は「カメラ初心者必見! 5つのポイントだけ見ればわかるレンズの選び方」について書きました。
- マウント形状 … カメラに対応するか否か
- 焦点距離 … 撮影できる画角がわかる
- 開放絞り値 … F値が小さければ明るくぼかしやすい
- 最短撮影距離 … どれだけ被写体に寄れるか
- アタッチメントサイズ … フィルターサイズがわかる