今回は公園フォト講座といきましょうか。
このブログは一応パパカメラマンブログなのでパパらしい記事を書かないとね。
ということで、一眼レフで公園の遊具で遊ぶ子どもをキレイに撮ってみよう!
第一弾はブランコに乗る子どもを一眼レフで上手に撮影する方法を紹介してみようと思います。
ブランコ遊具って前後に大きく動くのでカメラのオートフォーカスでは追いかけきれず、ピンボケ写真を量産してしまいます。また動きが速いので子供の笑顔がブレブレだったり。
ですが! ブランコに乗る子どもの撮影はやり方とコツさえつかめば案外簡単に撮れれちゃうんです。
では順に解説していきますよ。
ブランコの撮影はオートフォーカスで追っかけてはダメ
ブランコ遊具は動いている被写体なので真っ先にAF-C(コンティニュサッスAFサーボ)に設定してフォーカスを追っかけようとしますが、僕はそのオートフォーカス設定に待ったをかけます。
ブランコは前後に大きく動く被写体です。
かつカメラと被写体(ブランコ)が近いのでピントが合う面が余計に薄くなります。別の言い方をすると被写界深度が浅くなります。
被写界深度(ひしゃかいしんど)とは、写真の焦点が合っているように見える被写体側の距離の範囲のこと。写真用レンズにおいては、ある一つの設定で厳密な意味でピントが合っている場所は、一つの平面上にしかないが、一定の許容量を認めることでその前後にも十分にはっきりと像を結んでいるといえる範囲がある。その範囲のことを被写界深度と呼んでいる。
カメラと距離が近い被写体にピントを合わせると、被写界深度が浅い背景がボケた写真になります。逆に距離が遠い被写体にピントを合わせると(無限遠)被写界深度が深くなりピントが合う面が広くなります。
- 被写体が近い=被写界深度が浅い
- 被写体が遠い=被写界深度が深い
被写界深度が関係する要素はあと二つあります。
焦点距離と絞りです。
焦点距離が広角だと被写界深度が深くなり逆に望遠では浅くなります。絞り(F値)も開けると被写界深度が浅くなり絞ると深くなります。
- 被写界深度が浅い=望遠・絞り開放
- 被写界深度が深い=広角・絞りを絞る
なんか深くなったり浅くなったりゴチャゴチャ書いてスミマセン。
ようは被写界深度の浅い至近距離で前後に大きく動くブランコはピント合わせがめっちゃ難しいってこと。
コンティニュアンスAFサーボでフォーカスを追っかけようなんて無理な話。フラッグシップ機D5搭載の153点AFを持ってしてでも非常に難しいです。
置きピンでピントを合わせよう
ブランコ遊具は前後に大きく動くのでコンティニュアンスAFサーボでピントを追っかけるのは非常に難しいというお話をしました。
オートフォーカスは諦めてあらかじめピントが合うポイントを決めて固定しておく“置きピン”をしてマニュアルフォーカスでブランコに乗るお子さんを連写で撮ってみましょう。
この方法だとニコンD3000系のカメラでも満足出来る写真が撮れるはずです。
まずは構図を決めて被写体がフレームにおさまる絶好のポイントにカメラのピントを合わせて固定。
あらかじめそのポイントに立ってもらってピント合わせるといいかもしれません。
フォーカスをマニュアル設定にする
ピントを固定しててもシャッターボタンを押してしまうと、半押しでオートフォーカスが動いてしまうのでピントを固定させることができません。
なのでフォーカスが動かないようにマニュアルフォーカスの設定をしましょう。
レンズ側でマニュアルにする方法とカメラ側で設定する2パターンの方法があります。 説明はニコン製品になってしまいますがご了承ください。
レンズの側面にあるスイッチを「M」にします。レンズによっては「A-M」だったり「A/M-M」とかありますが「M」にするとオートフォーカスがOFFになります。
レンズにフォーカス設定のスイッチがない場合(オートフォーカスモーターが無いレンズ)はカメラ側でフォーカスをマニュアルにします。
画像のカメラはニコンD750ですがニコンのカメラ(D3000系、D5000系を除く)は大抵この位置にレバーがあります。
レンズマウント付近にオートフォーカスとマニュアルフォーカスの切り替えができるレバーがあるので「M」にしましょう。
レンズまたはカメラのどちらが「M」になっているとフォーカスがマニュアルになります。
レンズ及びカメラにマニュアルフォーカスの設定がない場合は
D5600では「i」ボタンを押してフォーカスモードを「MF」に設定するとマニュアルフォーカスにすることができます。
オートフォーカスの状態でシングルAFサーボ(AF-S)の組み合わせでもフォーカスを固定して撮影することができますが、これだとピントを合わせてずっとシャッターボタンを半押ししておかないといけないので結構しんどいです。
僕はこの方法をあんまりお勧めしません。
親指AFのやり方もあります
親指AFを設定すればフォーカスの設定をマニュアルにしなくてもピントを固定することができます。
僕はこの方法を超オススメします!
この親指AFは親指でボタンを押しオートフォーカスを作動させるやり方。
D750はAF-ONボタンがないので「AE-L・AF-L」ボタンにAF-ONを仕込むことで親指AFが可能になります。
シャッターボタンとオートフォーカスを切り離し、シャッターボタン半押しによるフォーカス駆動を無効にするのでシャッターを切ってもオートフォーカスは動きません。
僕のボタンカスタマイズに興味がある方はリンク貼っておくのでこちらへ。
ピントと構図が決まったらひたすら連射!
あとはひたすら連射です。フィルム時代はできなかったデジタル一眼だからできる方法。惜しみなく連射しましょう。
レリーズモードを連射設定にします。
ニコンの一眼レフはカメラ左肩のダイヤルでレリーズモードを設定することができますが、D3400とD5600は違う場所にありあます。
レリーズモードを設定できるボタンの位置はD3400はカメラの背面液晶の右下。D5600はレンズマウント付近、カメラを構えた時の左手あたりにレリーズモードを設定するボタンがあります。
前後に動くブランコがピント面にぴったり合焦するポイントが来るので、連射でそのポイントを撮りましょう。
連射が速ければ速いほど合掌するポイントに当たりやすいですが、こればっかりはカメラの性能に依存してしまいます。
NikonD3500は1秒間に5枚撮影ができる連射性能。
上位機種のD500は1秒間に10枚撮影ができます。
単純にD500はD3500より合掌するポイントに当たる確率が2倍あるということです。
もうこれは上位機種の特権です。写真の腕前がどうこうの問題ではないです。
ていうかD500の連射は速すぎる部類なのでD3500の連射性能でも十分に狙えますよ。
シャッタースピードは速めに設定
動いている被写体がブレないようシャッタースピードを速めにしておきましょう。
あと絞りを絞って被写界深度を深くしてピントが合う面を広くすることで成功する確率上がります。
絞り優先で絞りを絞ってISO感度を高くしシャッタースピードを稼ぎます。
1/4000 F1.8 ISO200
この写真はF1.8の極薄ピントでひたすら連射した中の一枚です。連射して撮ったけど躍動感がなくてただ乗っかてる写真になってしまっていますね・・・。
1/1000 F4.0 ISO100
顔出しはNGなので勘弁ください。これは結構いい感じじゃないですか? ちゃんとブランコの躍動感もありピントもきていますね。
まとめ
ブランコに乗る子どもを置きピンのテクニックを使って撮影するやり方をご紹介いました。今回は少しはパパカメラマンっぽい記事が書けたかな。よしよし
置きピンはブランコに限らずすべり台でも有効なテクニックですよ。ピントを固定して滑り降りてくる子どもを連射で撮影します。
運動会のかけっこでもゴールに置きピンして撮影するのもいいですね。