入学式や卒業式、子どもの晴れの日をキレイな写真として思い出に残したいのは誰もが思うこと。
そんな晴れの日の思い出を確実に写真におさめるべく『おすすめの高倍率ズームレンズ』たちを3つ厳選して紹介します。
https://hechima-papa.com/2018-04-20-image-sensor/
そして最後には失敗しない撮影のコツ『とにかくブレない撮影法』もあわせて紹介します。
入学式・卒業式には高倍率ズームレンズがおすすめ
入学式・卒業式には高倍率ズームレンズが圧倒的におすすめです。
その理由は広角・望遠が1本で済ませられるのでレンズ交換の手間が一切無く、シャッターチャンスにめっぽう強いからです。
高倍率ズームレンズを選ぶ上で焦点距離は望遠300mmまで伸ばせられるレンズ。そしてカメラメーカーの純正品は価格設定が高いのでサードパーティー製で価格を抑えることができます。
- 高倍率レンズは交換の手間が一切無い
- 望遠は300mmまでのレンズを選ぼう
- 価格が手頃のサードパーティー製がおすすめ
レンズ交換の手間がかからない
高倍率ズームレンズの圧倒的な利点はレンズ1本で広角から望遠まで担えるので、レンズ交換という手間が一切かからないというところです。
高倍率ズームレンズというのはズーム倍率が大きいレンズのことで、10倍以上のレンズのことを指します。
今回は入学式・卒業式ということで広角から望遠まで倍率が10倍以上あるレンズであれば、“校門の前で記念撮影では広角”“体育館では望遠レンズ”といった感じでいろんなシチュエーションにレンズ1本で対応できます。
余分にレンズを持って行かずに済むので荷物が減らせるのも高倍率ズームレンズの利点ですね。
望遠は300mm以上のものを選ぼう
望遠側の焦点距離が300mmまで伸ばすことができる高倍率ズームレンズを選択しましょう。
300mmまであれば体育館後方からでも舞台に立つ人物を大きく撮ることができます。
広角側に関しては一般的に焦点距離18mmスタートのレンズがほとんど。広角18mmあれば校門の前で記念撮影といった用途には十分に対応できる画角なので、注目するポイントは望遠が300mmまで伸ばせることを確認。
望遠側が200mmまでのレンズもありますが焦点距離200mmは少し足りず「もっと寄りたい!」場面が出てくるので、できるだけ望遠が伸ばせるレンズを選びましょう。
価格が手頃なサードパーティー製がおすすめ
サードパーティー製というのはカメラメーカー以外のレンズメーカーのことで、有名なところだと「シグマ」や「タムロン」のことをいいます。※シグマはカメラも製造しています。
レンズメーカーの特徴はとにかくレンズの価格が安いこと。
キヤノンやニコン純正と同じく焦点距離・開放絞り値を持つレンズと比較しても、サードパーティー製のレンズは最大で1/2程度の価格差があるものもあります。
かと言ってサードパーティー製は品質が悪いわけでは決してありません。
純正品にこだわりがなければサードパーティー製の選択は全然アリです。
純正品レンズを持った上で“追加”しよう
ただ気をつけないといけないのが、サードパーティー製レンズを使用して不具合が出た時、カメラ側かレンズ側かどっちが不具合なのか切り分けが難しいことがあります。
純正品のレンズを持ち合わせた上でサードパーティー製のレンズを追加すれば、カメラ側かレンズ側が不具合の切り分けができるので、純正レンズにサードパーティー製レンズを追加という形をとりましょう。
おすすめの高倍率ズームレンズがこちら
ということで、おすすめサードパーティー製のレンズを紹介していきますが、各メーカーのマウントは形状が異なるのでメーカーマウントに対応しているレンズかどうかを確認しなくてはなりません。
今回はレンズごとに、各マウントに合わせてラインナップされているかどうかを表にしましたので参考下さい。
レンズに「キヤノン用」「ニコン用」といった感じで表記があるのでご自身が使用しているカメラのメーカーに合わせて購入しましょう。
シグマ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM
SIGMA 高倍率ズームレンズ Contemporary 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM キヤノン用 APS-C専用 886547
キヤノン | ニコン | ソニー | ペンタックス | シグマ |
販売あり | 販売あり | 販売あり | 販売あり | 販売あり |
シグマのコンテンポラリークラスの16.6倍高倍率ズームレンズです。
シグマは3つのプロダクトラインを設定しており、
- Contemporary … 小型軽量・オールマイティレンズ。主にズームレンズ
- Art … 圧倒的な描写性能・表現力重視。主に大口径レンズ。
- Sports … 動体補足力に特化したスポーツレンズ。主に望遠レンズ
この高倍率ズームレンズは「Contemporary(コンテンポラリー)」に位置しております。
コンセプト:Contemporary
高度な光学性能とユーティリティを維持しながら、小型・軽量をも実現するというきわめて困難な課題解決のため、最新のテクノロジーを惜しみなく投入。高い性能、多目的性と、携行性に優れたコンパクトネスは、トラベルやアウトドア、スナップ・ショット、ファミリー・フォトなど幅広い撮影シーンに対応できるレンズ・ラインです。
シグマ公式サイト
公式サイトにあるようにコンテンポラリーラインは光学性能とトレードオフになりがちな『小型・軽量』の携行性を高めながらも、描写性能も犠牲にならないよう一切妥協のないレンズ作りをしているラインです。
高倍率ズームレンズだからと言って写りが悪いというわけではないということです。
レンズの外観も高級感があり所有感を満たしてくれるデザインとなっています。
あと、シグマのレンズの良いところは主要カメラメーカーのマウントに対応したレンズラインナップが優れている点もあります。
とりあえずの高倍率ズームレンズということでシグマを一押しします!
タムロン 18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD (Model B028)
TAMRON 高倍率ズームレンズ 18-400mm F3.5-6.3 DiII VC HLD キヤノン用 APS-C専用 B028E
キヤノン | ニコン | ソニー | ペンタックス | シグマ |
販売あり | 販売あり | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
このレンズの特徴な何と言っても望遠端400mmまでカバーできる点です。これって世界初らしいですよ(タムロン公式サイトによる)
ズーム比は驚きの22.2倍!
レンズ1本で18mmから400mmがカバーできるので、これ1本あれば他はもういらないと言っても過言ではないでしょう。
純正品にはこれだけのズーム比を誇るレンズはありません。
400mmといえばフルサイズ換算で600mm相当の画角になります。フルサイズ用の600mmレンズとなるとそれはもうウン百万円もする代物ばっか。
これがこのタムロンのレンズ1本でカバーできるなんてコスパは抜群ですね。
とにかくレンズ1本で広角から望遠まで欲張りたい人にはおすすめなレンズです。
ただ望遠400mmもカバーできるので他のレンズよりも大きく重くなる点は留意しといてください。こちらのレンズは約700グラムです。
タムロン 16-300mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD MACRO (Model B016)
TAMRON 高倍率ズームレンズ 16-300mm F3.5-6.3 DiII VC PZD MACRO キヤノン用 APS-C専用 B016E
キヤノン | ニコン | ソニー | ペンタックス | シグマ |
販売あり | 販売あり | 販売あり | 販売なし | 販売なし |
先ほどの望遠400mmまでカバーできるレンズに対してこちらは300mmまでと少し抑えたレンズとなります。
望遠を抑えたことで価格とレンズの重さが軽くなっているので(540グラム)望遠400mmまでいらない人はこちらを選びましょう。
もう一つ、このレンズの特徴は広角が16mmからという点です。
フルサイズ換算で24mmとなる当レンズに対して先ほどのタムロン18-400mmはフルサイズ換算で27mmスタート。
- 16mm → フルサイズ換算 24mm
- 18mm → フルサイズ換算 28mm
広角側の1ミリの違いはとてつもない画角の差です。
ディズニーランドの写真で恐縮ではありますが焦点距離24mmと28mmの画角の広さの違いはこんな感じです。
焦点距離24mmに対して28mmは白い枠ぐらいまでクロップされます。こうやってみてると結構画角の差を感じますよね。
望遠よりもとにかく広い画が撮りたいという方はこちらのタムロン16-300mmの高倍率ズームレンズをチョイスしましょう。
入学式・卒業式でのカメラ設定のポイント
記念撮影でとにかく気をつけたいのが『とにかくブレないこと』です。
ブレない写真を撮る上で直接関係してくるところがシャッタースピードの設定になります。
日中の屋外では十分な明るさがありますが体育館等の室内では光量が十分でないのでシャッタースピードが遅くならないよう気をつけなくてはなりません。
絞りを開放に固定しそして体育館等の室内で撮影ではISO感度1600〜3200まで高めに設定しましょう。
ISO感度を高めに設定するのがブレない撮影のコツで、ISO感度を高くすれば高くするほど速いシャッタースピードを切ることができます。
ISO感度を高くした高感度撮影では“高感度ノイズ”が出てしまい画質の劣化になり極力ISO感度をあげたくないとは思いますが、記念撮影の重要なポイントは『とにかくブレないこと』です。
最近のデジタルカメラは高感度に強くなっているのでそこまで高感度ノイズに敏感になる必要はありません。写真がブレてしまう方が嫌なので僕たガンガンISO感度をあげてシャッタースピードを稼ぎます。
とにかくブレないために『ISO感度を高めに』を心がけて撮影に挑みましょう!
入学式・卒業式におすすめ高倍率ズームレンズのまとめ
とうことで今回紹介した高倍率ズームレンズたちをおさらい。
▼小型軽量で写りに妥協のないバランスのとれたシグマのレンズ。
▼他にはない望遠400mmまでカバーできるタムロンのレンズ。
▼広角16mmスタートでとにかく広い画が撮れるタムロンのレンズ。
晴れ舞台だけしか使わないならレンタルサービスを利用してみよう
カメラやレンズはポンっと簡単い買えるほど安いものではないですよね。
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