もともとは一回り大きなスピードライトSB-700を持っておりまして、これはこれでとても重宝しており室内でのバウンス光、屋外での逆光撮影でめっちゃ活躍しております。
最近ではD5600で撮影することが増えて、D5600にSB-700って重心が上に行ってバランスが悪くなってしまうんですよね。SB-700は背が高いし単三×4本だから重量も重くなる。
D5600に合うスピードライトということで、小型のスピードライトSB-300を新しく導入。
今回はSB-300の外観を中心にレビューしてみようと思います。
ニコン スピードライトSB-300の概要
▼スピードライトSB-300 簡単なスペック
ガイドナンバー | 18 |
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発光回数 | 110回以上 (エネループ) |
バウンス角度 | 正面・60°・75°・90°・120° |
使用電池 | 単4電池×2本 |
重量 | 約120グラム(電池込み) |
ニコン スピードライトSB-300開封
スイッチ類は電源オンリーと非常に割り切った仕様となっております。マニュアルで発光量の補正はカメラ側で設定します。
バウンス角度は5つ
バウンス角度設定は正面・60°・75°・90°・120°の5つの角度が可能。角度の目盛りがついておりカクカクっと適度にクリックの感触があります。
上下の角度設定はできますが、SB-700のように左右に向けることができなくて、縦構図で天井にバウンスさて撮影することができません。
電源は単4電池×2本
ちなみに発光回数はスペック上、ニッケル水素電池のエネループで110回程度とのこと。
ニコンD5600とSB-300のセット例
SB-300でバウンス撮影
SB-300を使ってバウンス撮影をやってみました。
▼フラッシュ無し
マニュアル露出で暗めの設定なので、見ての通り露出アンダーとなりました。
▼カメラ内臓フラッシュ直射
D5600の内臓フラッシュONでミニーちゃんに直射撮影。いかにもフラッシュ使いました感が出ているので、影もくっきり出てしまいまったく持って雰囲気ゼロ。
▼スピードライトSB-300バウンス角度90°
真上の90°でバウンス撮影。天井の高さは2.4メートルぐらいです。
先ほどのフラッシュ直射に比べて、光が全体に回って明るさのベースが持ち上がった感じ。雰囲気は壊れておりません。
外付けスピードライトの1番のメリットは、このバウンス撮影ができることです。
カメラ内臓フラッシュだと正面しかフラッシュを当てることができないけど、外付けスピードライトならフラッシュの向きを変えることができるので、壁に光を反射させて全体に光を回し雰囲気を壊すことなく写真を明るくすることができます。
注意点! ハイスピードシンクロには対応しておりません
日中屋外で撮影をお考えの方は要注意。SB-300はフラッシュ使用時に高速シャッター(1/250秒を超える)ハイスピードシンクロができません!
日中の屋外では逆光のように被写体の後ろに太陽(光源)があると、被写体が影になって暗くなってしまいます。
そんな時は、スピードライトを使って影で暗く落ちてしまった被写体に光をあてることで、適正な露出にしてあげるのですが、たいてい日中の屋外ではシャッタースピードは速くなっているはずです。
ハイスピードシンクロが使えるなら、逆光でもフラッシュを使いながら高速シャッターを切ることができます。
通常フラッシュを使っての撮影は一眼レフの構造上、シャッタースピードとフラッシュの同調できる上限の速度が決まっており、その上限の速度は『1/250秒』です。
ハイスピードシンクロ、または日中シンクロができない「SB-300」はフラッシュ使用時シャッタースピード1/250を超えてシャッターを切ることができません。
ハイスピードシンクロに関してはこちらの記事をお読みください。
まとめ
SB-300の外観を中心に簡単なレビューとなりましたが、最近の主力カメラD5600との組み合わせのバランスは非常にグッド。
とても小さなスピードライトなので発光の量が少なそうなところが不安ではありますが、実践での撮影もこれからどんどんやっていくので、またその辺もレビュー記事にしたいと思います。
実際手にしてみて気になった点では、
- 左右にバウンス角度がつけられない
- ディフューザーが付属していない
- ハイスピードシンクロができない
SB-300は軽量コンパクトが目的のスピードライトなので機能面では割り切っているので仕方がない部分もありますが、ディフューザーが付属していない点はちょっとケチかな?
▼エネループ単4電池と充電器のセット
▼ニコンSB-N7専用となっておりますがSB-300と兼用できるディフューザー